長下肢装具から短下肢装具へのカットダウンってどうやって判断するのか?

長下肢装具から短下肢装具へのカットダウンってどうやって判断するのか?

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo/31/4/31_248/_pdf/-char/ja

よく議題に上がるのですが、長下肢装具から短下肢装具に切り替える時っていつすればいいのか?ってのはみんな悩んでいるようです。

同じ麻痺の強さでも使う人と使わない人がいる。

なぜでしょう?

麻痺、感覚、筋緊張、筋力、年齢、恐怖心、高次脳機能障害…さまざまな要因が混ざるため麻痺だけでは判断ができないわけです。

では、どこで長下肢か短下肢かを判断するのでしょうか?

これに対しての答えは
「明確な基準はない」です。

一つ目安としては、

①膝折れがしなくなったら短下肢にする。
②歩行の安定性が増したら短下肢にする。

などが先行文献では報告されています。

長下肢、短下肢ともにメリット、デメリットがあるためどちらを選択するかの判断が難しいです。

長下肢のままでは膝がロックされているので、ADL動作での実用的な使用は難しいとされています。短下肢装具にカットダウンすることは早期にADL動作の訓練が出来るかもしれません。

しかし、支持性がないまま短下肢装具に切り替えると転倒リスクが高まったり、膝のコントロールが出来ないままでの歩行となり学習してしまうかもしれません。

そのため、みんなどこのタイミングで決めれば良いのか迷うわけです。

続く


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