長下肢装具から短下肢装具へのカットダウンってどうやって判断するのか?3

長下肢装具から短下肢装具へのカットダウンってどうやって判断するのか?3

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo/29/1/29_22/_pdf/-char/ja

千里リハの増田PTの論文です。

カットダウンについては明確な基準が無いため、迷うことが多いです。

AFOとKAFOでは膝関節の自己コントロールの有無が違うため難易度が大きくことなります。

そのため、KAFOからAFOにカットダウンする際はいきなりカットダウンせずに移行期間を用いるべきとしています。

KAFOとAFOを並行して練習していくわけです。

また、千里リハではKAFOとAFOの中間点としてセパレートカフ式KAFOというものを開発し使用しているようです。

これは大腿遠位のカフが取り外し可能であり、難易度の調整を行えるように考えられたものです。

ドライバーで取り外し可能なので簡単に調整が可能とのことです。

当院の備品ではこの装具の取り扱いがないため、KAFO→AFO +ニーブレース→AFOといった風にステップアップをしていくことで難易度の調整が可能かと思われます。

ニーブレースはKAFOほどの支持性はないので、膝コントロールの難易度は難しくなります。そのため、AFOの前段階として使用を検討してみてもいいと思います。

以前も言いましたが、様々な要因があるためカットダウンの明確な基準はありません。それぞれの装具を試して、評価をして、判断をして、、、どれが一番最適か考えていかなければなりません。

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