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【詩】 紫陽花

きみを描いた日は
土の湿り気が
気になっていたんだ
落ち込むことや
泣いてしまうことって
あるのかな

きみを描いた日は
牛蛙の へたな合唱に
耳を傾けていたんだ
帰り道の
ちょっとしたホールのような
傘の中で

きみを描いた日は
のろまな蝸牛を
ずっと 眺めていたんだ
さびしい夜でも
ぐっすり
眠れているのかな

No.98


※ X投稿詩を書き直したものです。

お読みいただきありがとうございました。なにか感じていただければ幸いです。