忙しい社長が陥る間違い。距離が近すぎる。
中小企業の社長が、忙しい、忙しいって言っているシーンをよく見ますし、よく相談を受けます。
せっかく社員さんやチームメンバーがいるのに、自分の必要な仕事ができない。
将来に向けての仕事。
将来に向けての受注。
将来に向けての人脈構築。
しかし、社員、チームメンバーから
「社長!どうしたらいいですか?」
「社長!聞いてください!」
「社長!あの仕事やってください!」
って自分の意思決定が必要のないところで思考のリソースを奪われてしまう。
だから、本当にやらなければならない仕事が滞ってしまいます。
それは何故か。
現場社員は現場の仕事しか知らないので、
経営者の仕事と、経営者の時給、自分がその時間を奪うことによってどんな損失になるのか、その価値がわからなかったりします。
社長の距離が近すぎることによって
社員がそれを有難いことと認識しなければ、
現場社員と同じように扱われてしまいます。
連絡が取りやすい環境であれば、何でもかんでも社長の意思決定を仰ぎ、例えば電話番号を教えていたりすると、何でもかんでも電話をかけてきてしまいます。
解決策
**
連絡を取りづらくする
携帯電話の番号を教えない
社長室を分ける
中間管理職を配置する**
連絡を取りづらくする(携帯電話の番号を教えない)
私は自分の電話番号は誰にも教えていませんし、何故電話番号があるのかというと、携帯電話番号認証のサービスがあるため、持っているだけ。
参考記事 携帯電話の番号を教えない
https://ishizuka-yosuke.themedia.jp/posts/7185480/
いつも機内モードです。
かかってくる電話に全て反応していたのでは
それだけで1日が終わってしまいますし、経営者の必要な仕事は電話対応することではありません。
いつも社員が連絡をしてきてしまうようであれば、自分の力で判断する力を奪ってしまいます。
社長室を分ける
社長室を分けましょう。
同じフロアで働いているようであれば
何かのたびに「社長!」と声がかかり
それが必要な意思決定を仰ぐものであれば良いですが、そうでないケースがほとんど。
人間は承認欲求が強いので、
「聞いて欲しい」
のです。
きちんと部屋を分け、そこにはあなたしか入れないようにし、社長としての時間を確保しましょう。
店舗経営をしていると、スペースの問題で、なかなか難しいとおっしゃる経営者さんもいますが、所内のちょっとしたスペースを工夫し、社内にも、社長がそこにいる時には話しかけてはいけないと徹底する必要があります。
文化の浸透には期間がかかることがあり、なかなか最初のうちはうまくいかないことも有りますが、唱え続けることによって醸成されて行きます。
中間管理職を配置する
中小企業においては、優秀なNo.2がこの役目。参謀です。
社長の想いを汲み取り、現場に浸透させる。
COOとも言えますが、中小企業においては、その人がCMOを兼任していたり、マンパワーによるところが大きくなるでしょう。
現場社員とのやりとり、顧客とのやり取り、
社長へ決済判断を仰ぐまで、社長の時間を奪わない価値を理解した人が、No.2、中間管理職の役割を全うすることができれば、あなたの会社はスムーズに運営できます。
社長の距離が近いことは、良く思考すれば良いことでも有りますが、そうでなければデメリットも発生してしまいます。
社長の価値観、会社の価値観にもよりますが、私が目指すのは
自分の力で意思決定できる人材の育成。
どこに行っても活躍できる人材の育成。
One for all
All for one
All win
For the teamで行動できる人材。
ですから、
私のチームは自分の強みを活かし、他を補完するような活躍をする素晴らしいメンバーです。
社長の仕事はマーケティング。
会社の舵取りをしているのはあなたです。
現場に足を引っ張られるシーンは、あなたの会社にとってブレーキ。
ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでも、
スムーズに進むことはありません。
アクセル全開で、みんなで協力して会社を推進して行けるよう
ぜひ参考になさってくださいね!
作者 石塚洋輔
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