見にくいトマトの子
スイカだと思う。
うん、スイカだ。
本来、茎が上に伸びていくところ、こいつは地を這っていく感じ。
スイカ。
じゃなきゃメロン。
トマトでないことは確か。
先日ツイートした内容がこちら。
『みにくいアヒルの子』という話によれば、姿が周りと違う子は、白鳥だったはず。
なるほど、私がトマトだと思っていたこいつは、スイカ。
「高リコピントマト」という名札がついて売られていた苗だったが、正体はスイカ。
しかも高リコピン。
同時に植えたもう1つのトマトがこちら。
いいぞ、こあまちゃん。
実ってきてるよ。
すくすくと伸びて支柱の長さが足りなくなりそう。
このトマトたちと同時にスイカまで採れるとは。
ここで、1日ほど時間経過。
先ほどのツイートを見た友人から、
「何あれ?気になるから写真送って!」
と連絡が来た。
友人は野菜作りの知識が豊富であり、
さらにはプロフェッショナルの先生ともお知り合い。
ありがたい。ぜひとも、
「これはスイカですかメロンですか?高リコピンですか?」
の答えを先生に聞いてみたい。
プロは返事が早い。先生からの言葉が転送されてきた。
「周りにふわふわと白い虫が飛んでないかな?」
「あまり見かけません、でも言われてみると私はふわふわと生きてます」
植物写真から生き方を見抜かれた。
さすが先生。
「で、先生。スイカですか?メロンですか?リコピンって女の子ですか?」
先生の答えはスイカではなかった。
メロンでもなかった。
3つ目の質問は心の声だ。
先生の答えは、私の頭の中に一番初からあったもの。
消し去ったはずの考えが、ふわふわと頭上から脳内へ戻ってくる。
「病気です。かわいそうだけど、すぐに処分を。
他にうつるのでビニールに入れて口をしっかりと閉じて捨てること」
はい・・・先生。
お忙しいところ、ありがとうございました。
こいつはやっぱりトマトだったんですね。
かわいそうですが、おっしゃる通り処分します。
最後にその写真を載せておこう。
もしもこれが病気のトマトに見えないとしたら、
あなたは心優しい人だ。
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