レミングたちイメージ-1

長期入院してしまったフリーランス | #15 働き方、生き方

退院して12週間くらい経ちました。
うだるような暑さを冷房の効いた部屋からじっと眺めていたはずなのに、気づけば外もすっかり冷え込む季節になりました。

日常生活はなんの問題なく送れるようになり、手術からは3ヶ月以上が経過したので胸骨の心配もほぼなくなりました。比較的軽い仕事は徐々に再開しています。

動悸

そんな先日、久しぶりにほぼ24時間通しの撮影現場に参加しました。徐々にそういった現場にも身体を慣らしていかないとという焦る気持ちがあり、正直に言うともう問題なくこなせるとだろうという過信もありました。

運動量でいうとそこまで激しい現場ではなかったのですが、夜12時を回った頃から胸の息苦しさを感じるようになってきました。上司の配慮により3時頃から数時間休憩させてもらったのですが、あまり効果はなく、朝方には激しい動悸を感じるようになってきました。明らかに違和感を感じ、結局すぐにまた裏で休ませてもらうことになり、ほぼ役目を果たすことができなくなってしまいました。これまでなら普通にこなせていたはずの仕事が全くできず、自分が情けなく腹立たしくて仕方ありませんでした。

それから数日の間(特に夜間)胸の苦しさが続いたので病院に行ったところ、取り立てて緊急性のある状態ではないものの、不整脈も起きているので少し安静に経過を見ることになりました。睡眠不足が一番心臓に良くないと言われました。この1週間は仕事もせずゆっくりと過ごしたので、今は落ち着いています。

今はまだ無理する時期ではないということを再認識しました。手術からもう3ヶ月とはいえ、一度心臓が止まったのは確かです。今回の症状がまだ手術後の余波として起きたものでいずれは問題なくなるのか、もしくは今後ずっと付き合い続けていかなければならない問題なのかはまだ分かりません。ただ今後の働き方、ひいては生き方をを考える必要に迫られているように感じた出来事でした。

これから

いずれにせよ年内にはもうほとんど仕事を入れず、自分のペースで短編の自主制作映画に取り組むことにしました。

タイトルは「レミングたち」。
この夏の経験を経てどうしても今作っておきたい、ある意味ではごくごく私的な作品です。これを作らないと先には進めないと感じています。
とはいえ独りよがりな作品にはならないよう、鑑賞に耐えうる作品にすべく奮闘中です。12月中旬に撮影、春の完成を目指しています。すでにとても多くの方に非常に好意的にご協力頂いており、感謝してもしきれません。本当に周りの方々に恵まれていると感じます。

頑張りすぎないように、頑張ります。

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