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子どもには夢を持てなんていわずに、「好きなことでもやっとけば?」でいいんじゃないだろか

子どもの頃の僕の夢は「漫画家」だった。家の本棚にたくさんあった手塚治虫の漫画に影響されてそうなったんだけど、絵が得意だったから、まわりの人たちも応援してくれた。
まあその後いろいろ変化して、今はデザインやったり、絵を描いたりの職業をやっているわけだけど、好きな絵から派生した「夢」に憧れ続け、ここまで来たように思う。

なので、夢を持つことはなかなかいいことだと実体験から思っているわけだけど、じゃあ今の子どもに「夢を持て」と言うかといわれれば、絶対に言わない。
子どものうちは、何か好きなことに夢中になることが大事であり、夢という特定の職業の看板を、無理やり子どもに背負わせるなんてナンセンスだ。

さらに今年からAIの技術革新が大爆発してて、今後人間に何が求められるのかさっぱりわからない。将来人間が、仕事をやっているのかどうかすら危うくなってきた。そんな時に「将来何になりたいか?」と聞いてもな〜と思ってしまう。

要するに「将来これで食っていく」みたいな戦略が立てられる時代は終わってしまったわけで、それでとまどってるのは子どもより大人だろう。子どもの夢の話をする前に、まず自分の足元なんとかしろよ、の世界ではあるまいか。

なので僕は子どもに夢を持てなどといえないし、息子には「とりあえず好きなことやっとけば?」くらいしかいえない。そして自分にもそう言い聞かせていたりもする。

職業とか、それで食ってくとか、もはやどうでもいい。そういう考え方は20世紀までの遺産だ。
ただ純粋に好きなことや興味のあることをやろう。それらがいつかつながり、独自の価値が生まれるかもしれない。スティブージョブズも「Connecting the dots」が大事だとスピーチしていたではないか。

スティーブジョブスのいう「Connecting the dots」とは、過去の経験や出来事は、直接的には意味を持たないかもしれませんが、後で繋がって大きな意味を持つことがあるということです。自分が今置かれている状況や将来の方向性を見つけるためには、自分の人生の「ドット」をつないでいくことが必要だというメッセージが込められています。

Chat GPTより

考えてみれば、夢と職業がセットでいけた時代って、本当に最近のことで、あまりサステナブルではなかったよね。絵や音楽などで食っていくことが無理ゲーになっていく世界で、夢という冠を「好きなこと」にかぶせるようなことは、もう時代の趨勢に合ってないのでやめたほうがいいよ。

もう気張らないで気楽に行こうぜ人類。


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