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Jリーグはかつてない混戦だ。ー過去の順位表(2022年)と比較し、優勝のための勝点を推測する。

今年のJ1リーグは、かつてない程の混戦である。5位のヴィッセル神戸まで優勝の可能性がある。はたまた、10位の川﨑Fまで降格の可能性がある。私も色々モデルを作ろうとしているが、たびたび失敗している。

そこで、第26節時点で、過去のシーズンから、最も似た順位表、すなわち混戦だった年の順位表を探してみたすると、2022年の順位表に行き当たった。以下、見てみよう。

まず、断らなければならないのが、2022年は18チームであることだ。そして、途中Jリーグは2ピリオド制に戻ったので、1ピリオド制の下で戦ったのは、2017年からであることである。データとしては、過去7シーズンを当たった。そして、ここからの順位変動は勝点6差以内で起こるという仮定を置いた。

2024年、2022年 26節終了時の順位表

まず、優勝争いである。首位と6ポイント差以内にいるのは、2022年では横浜と川﨑のみ2チームである。それに対して、今年は神戸から町田まで5チームもいる。優勝争いが混戦になってきたのが分かるであろう。

次に6位以下を見ていこう。偶然セレッソとジュビロが2022年と同じ順位にいたのでハイライトしてみた。

まず、6位セレッソから6ポイント差にいるのは、14位新潟までの9チームである。それに対して、2022年では、9位の浦和までの4チームである。いかに、今年の中団争い熾烈であるかが分かるであろう。

そして、降格争いであるが、ラインを勝点28に引いた。これに6ポイント足すと、勝点34で10位の川﨑までの11チームが降格争いに巻き込まれる可能性がある。

それに対して、2022年では、ラインは勝点23に引かれ、12位までの7チームである。今年のボトムハーフがいかに厚いのかが、分かるであろう。

それでは、2022年シーズンの最終順位表はどうなったかというと、試合数を38に増やし勝点を換算すると、次のようになる。


38試合に換算した勝点が太字

まず、優勝争いであるが、2022年は勝点76である。2位の川﨑は勝点74。
3位争い(ACL出場)は、勝点61である。降格ラインは勝点37である。この辺りが目安の数字になると推測できる。

最後に、統計に詳しい方は見てほしいが、今シーズンはチーム数が増えたのにも関わらず、標準偏差が2022年より小さいのである。このことからいかに混戦になっているか、が分かるであろう。釈迦に説法であるが、標準偏差が小さいほど上位から下位までの勝点差が小さいと考えて頂きたい。

現段階では、この後Jリーグがどのように推移していくか、分からないが。実際は、こんな感じになるのではと予想している。

優勝勝点68、降格圏43、ACL64

優勝勝点は68点、ACL圏内は勝点64点、降格ラインは勝点43点。である。以上、私の勝手な予測である。これは、平均点を51点と置いた場合のいわゆる「偏差値」である。

以下、2017年からの勝点等の推移を上げておく。参考にしてほしい。注目してほしいのが、まずは標準偏差である。これが、小さいほど混戦である。次に平均だが、これが大きいほど、上位にチームが偏っていると考えて頂きたい。

過去7シーズンのJリーグ、2021年、2023年は20チーム
勝点は、38試合には換算していない。

とりあえずは、今と似た状況の順位表を探して勝手に予測してみたが、優勝勝点は過去7年で毎年変化し、今年のように混戦の年は低くなるし。1チームだけ突出する場合もある。(サンプルサイズ(7シーズン)が小さいため、優勝勝点を平均することに余り意味がない。)


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