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書評:『航空管制 しられざる最前線』、タワーマン著、河出書房新社、2024年

本の内容については、上記Amazonのページが詳細、十分だと考えるので、ここでは触れないが、一点強調したいのは、管制官は、一つのミスで業務上過失致死傷罪に問われかねない仕事をしているということである。

このような重責を背負って、日々仕事に努められている公務員の方々には、素直に敬意を示したい。

以上のことを、前提に私なりにこの本を読んだ。
思ったのが、これはまさしく「コーチング」の仕事ではないであろうかということである。パフォーマンスをするのは、あくまでも「機長」である。つまり、最終的な判断権は「機長」に与えられているのである。その判断を最良なものにするのが、「管制官」である。

これをスポーツにあてはめると、Sports Analystics がどのように試合の中で使われているか。良くわかると思う。

近年、コーチ達がベンチでIpadをみている様子に気づかれると思う。これを航空レーダーのスクリーンに例えてみよう。コーチ達のIpadに届いているのは、スタンドの最上段のカメラから集められたデータを分析したもの、プレーの映像のほか、あらゆる数値である。
これを分析して、選手たちに分かる言葉にするのが分析コーチの役割である。

ここで、誰の本でも良いが「戦術本」を手に取ったとすると、例えばサッカーでは、4-3-3という数字とともに、フォーメーション図が乗っているであろう(この図での戦術分析は、これはこれで良いと思うが。)

現在のコーチ達が見ているのは、航空レーダーのようにリアルタイムに選手個々の動きを追えるトラッキング・データである。そのため、あらゆるスポーツで分析コーチが多く雇われている。
耳にイヤフォンをつけているコーチ達である。

以上は、雑感である。
Sports Analysticsが実際どのように使われているかは、サッカーに限るが以下の本を読んでいただきたい。

私も読んでいるので、また紹介したい。



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