強すぎる「好き」
皆さん音楽は好きですか?
私は好きです。何でも好きだけど、原点はクラシック音楽。
でもときどき、クラシック音楽に対する「好き」が強くなりすぎて、距離を取りたくなります。
青臭い恋愛みたいに、「好き」の気持ちに振り回されて疲れちゃうんですよね。笑
最初に音楽と触れ合ったのは、子どもの頃に習ったピアノでした。
どうしてもやりたい!とかではなく、いま思えば姉の真似をしたかっただけ。
音楽は好きだったけれど、ピアノはまったく上達しないまま、中三の春に一旦やめてしまいました。
8年も習ったのに、最後の発表会で弾いたのは「エリーゼのために」。
いや素晴らしい曲なんだけども。
いかに進歩しなかったかがバレてしまいますね笑。
ピアノを始めてから数年後、小学校時代にブラスバンドに入ります。
これが運命の出会いだった。
ピアノはダメだったけど、管楽器はよかった。自分で言っちゃうけど笑。
ユーフォニウムという超マイナーな楽器を、結局高校卒業まで9年間やり続けました。
そして合奏することに楽しみを知り、吹奏楽やオーケストラの曲のすばらしさにどっぷりと浸りました。
この時代にクラシック音楽に対する「好き」が完全に開花。オタク化が進みました。
さて、花開いた「好き」を成就させるべく、私は「ブラスバンドの指導者になりたい」という目標を立てました。そして音楽の教員免許を取得するため大学へ。
楽器を専攻して受験したかったけれど、ユーフォニウムがマイナーすぎて、大学からお断りされ、仕方なく声楽で受験をすることに。
「仕方なく」のはずだった声楽でしたが、大学に入学してからすっかりオペラの虜になり、当時NHKのBSで頻繁に放送があった世界中の劇場の録画を本当にたくさん見ました。
そして憧れの気持ちがどんどん膨らんでいきます。
いつかこの世界に生きたい。
そんな壮大すぎる夢を抱きましたが、夢は夢のまま終了。
地方の学生が現実を知らないまま妄想をしていた、というのが現実でした。
ブラスバンドの指導者になるという夢はどこかに置いてきたし、オペラ歌手になるという現実離れした夢を手放してしまった私は、音楽に対する「好き」の気持ちを持て余すようになりました。
これはちょっと辛かった。
そしてそこから数年、まったく音楽を聞かない人生がスタート。
いやー本当に聞かなかったなー。
失恋の辛さを忘れるための数年間、だったのかもしれません。
その後もあんまり積極的には聴いてこなかったのだけれど、40代になり、もう大丈夫だろな、とポツポツ聴くようになりました。
そしてやっぱり私を包む強烈な高揚感。
やっぱり私はこれが好きなんだな。
そう実感せざるを得ないほどなのでありました。
その強すぎる高揚感は、日常生活のテンションとは一線を画していて、家族との日常にはマッチしないし、疲れているときにはちょっとしんどい。
でも、やっぱり好きなんだよなぁ。って、ほんとに恋愛みたいだな。
「好き」をしんどいと感じるのは、子どもが小さかったから、というのもあると思う。
でももうその時代も終わりが近づいているし、いまとなっては、私のそんな時間をムスメも尊重してくれるはず。
これは。
試しにどっぷりタイムを設けてみてもいいんじゃないかなと、私の心が言っておるな。笑
よしゃ、今年はあれこれ聴きまくることにしよう。
まずはこれからいってみますかね。
ベタだな~笑
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