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月のきれいな夜に

いつもより遅い時間にスーパーへ行こうと外に出ると、月がとても綺麗でした。
その下にはきらめく星がふたつ。
まるで月から零れ落ちたかのようで、なんだかとってもロマンティックな気分になりました。

ちょうど昨日聴いていた曲が、こんな夜には合うなぁと思ったのでシェア。

ボロディン:交響曲第2番の第三楽章。
(この動画だと11:30から)

出だしのクラリネットとホルンのソロが、もう本当に好きで……
そしてものすごく感動的な気分に浸ったあとの、はっちゃけた第四楽章も大好きです。

※この動画はカルロス・クライバー指揮によるものですが、第四楽章はテンポも超速くて楽しいです。笑

実はこの曲、大学時代に学生オケで演奏したことがあります。

私の大学時代は暗闇の4年間でした。
なぜなら「自分の存在価値なんてない」と強く強く思っていたから。
それなのに音楽という世界に生きていたい、自分らしい表現したいという、大きな矛盾を抱えて彷徨っておりました。

自己肯定感ゼロなのに!笑
そりゃーしんどいはずです。

卒業後にクラシック音楽から離れたのには、この暗い時代の記憶から離れたい、という思いもありました。
(と理解したのはだいぶ経ってからだけど)
上手くなりたいし認められたいっていう思いが強烈にあったのに、根底では「自分なんてなんもできない」が、もっと強力に存在している。

やっぱしんどかったよな笑。

いまはもう冷静に振り返ることもできますが、それは「時間」という袋の中で、そっと熟成できたからかなぁと思います。

まだまだ消化しきれてはいない感じもありますけどね。

でも、親との関係性を考えても、きっとこれは私の人生のテーマなんじゃないかと。
(この辺はいつかちゃんと書いておきたい)
焦らずじっくり、自分をヨシヨシしながら消化していけたらいいかなと思ってます。


大学時代の思い出の曲を聴きながら、ふわっと蘇る苦い思い出も、この曲の持つ大きなあたたかさに、に救われたような気がしました。

さて、話は戻って。

最初にご紹介したボロディンの交響曲第2番ですが、全楽章通して、彼の地らしい(と言っていいものか迷うけど)、野性味のあるロマンティックな楽曲です。

お腹の底から力がほしい、というときにも聞きたい曲。

この曲の持つ、荒っぽくもあたたかい味わいを身体に取り入れたら、きっと元気になる気がします。

お疲れ気味の夜に、月を眺めながら、ぜひ聴いてみてくださいな。

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