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【対談記事】スポーツで喋る=スポーツMCとは

広島経済大学同窓会報


卒業生向けに発行される広島経済大学同窓会報に広島の各スポーツシーンを『声で、喋りで!』盛り上げる渡部裕之さん(通称:ナベさん)との対談記事が発行されました!

互いの母校は、広島経済大学
スポーツに駆ける想い
様々な角度でお楽しみください!


素敵な記事に仕上がっているので
『ぜひ!ブログでも紹介させてください!』と全面懇願の元『全文掲載』をさせていただけることになりました。

貴重な機会を頂いた広島経済大学様、対談をしてくださった先輩ナベさん。(色んなことを喋りましたが、綺麗に文章をまとめてくださったのもナベさんです。大感謝….!!!)心から御礼申し上げます。

では!どうぞっ!!!



渡部 裕之(わたなべ ひろゆき)
学生時代からRCCラジオの番組スタッフとして活動をスタート。卒業後は広島の音響・制作会社の社員としてラジオ番組のミキサー・ディレクターを担当。しかし「喋り」の仕事への気持ちが抑えきれず、HFM(広島エフエム)のDJオーディションを受けたことをきっかけに喋り手に転身。独立後「しゃべり屋」としてスポーツMC、リポーター、ナレーターとして多方面で活躍中。

吉田 峻(よしだ しゅん)
広島MCスポーツ代表
大学卒業後、田舎の魅力を発信するため『田舎タレント』と名乗りタレント活動を始める。現在はB.LEAGUE、V.LEAGUEに所属するスポーツチームのアリーナMCを務め、熱気溢れるマイクパフォーマンスで会場を盛り上げ広島スポーツシーンを熱狂させる。また、地元広島を拠点に、モデル、CM出演、ラジオ番組を担当するなど活動中。人懐っこい性格と熱いMCで老若男女の心をつかむ喋り手。ニックネームはMCよっしー。

渡部裕之(以下、渡部):今回は”スポーツで喋る=スポーツMCとは”という内容でお話ししようかと。
普段は共に広島ドラゴンフライズのMCだったり、現場で顔合わす機会も多いのに、こういう対談になると不思議な感じだね(笑)。

吉田峻(以下、吉田):本当そうですよね!
プロ野球のカープをはじめ、サッカー、バスケットボール、バレーボールなど各スポーツのトップチームがそろっていて「スポーツ王国 広島」と言われていますが、”身近にさまざまなスポーツがあること”について、ナベさんはどう感じていますか?

渡部:正直、スポーツMCの仕事をするまで広島にこんなにスポーツがあることを知らなかったし、他県の方や広島のスポーツチームに来た選手から「広島はスポーツが盛んですよね」と言われていて「スポーツが盛んな”特別な”県なんだな」と、改めて感じたかな。

吉田:僕はシンプルに幸せなことだなと思っていて。小さい頃からテレビではカープ・サンフレッチェの試合が放送されていて、親がそれ観て応援していたり、生活の一部にスポーツがある環境で育ったので、試合を見て一喜一憂することが、なんだか生きる活力みたいに感じています。
でも、色んな競技があるって知るようになったのは、やはり大人になってからですね。実際、MCの仕事を始めてから「こんなにたくさん広島にスポーツがあったんだ」という衝撃と感動みたいなところはありました。


ーー渡部:そもそも吉田君がスポーツMCになるきっかけって?

吉田:まず「喋り手をやってみたい」と思ったきっかけがあって。僕、大学を卒業した後、湯来町で田舎暮らしをやっていたんです。

渡部:え、全く今とは違う!!

吉田:はい、今とはまるで違う、まさに”畑違い”なんですけど、お米作りや、地域の観光業とかをやっていたんです。
その時にカラオケ大会とか、地域のお祭りの時に「なんか若いやつがいるから喋ってみろ!」と振られて司会をやることになったんです。
やってみるとすごくたくさん笑顔にふれられて「何この仕事⁉️」と思ったのが喋り手になりたいと思った最初ですね。

渡部:そこからスポーツMCに進んだ経緯は?

吉田:喋り手の先輩に、スタジアムDJをされている方がいて、その人のところに「いろんな現場を見学させてください!」とお願いに行きました。

渡部::行動力あるなぁ。

吉田:見学をお願いした方がバスケットのMCをされていたので、ついて行って、打ち合わせからリハーサル、試合まで見学させてもらいました。
その時に、お客さんがたくさん入った会場と試合展開に惹き込まれて「スポーツってこんなに人の感情が動くのか。それで声をプラスできるってかっこいいな」と思ったのが、きっかけです。

渡部:なるほど。


ーー吉田:ナベさんがスポーツMCをやるきっかけは何だったんですか?

渡部:僕は二十代の頃、HFMで音楽番組のパーソナリティをやっていたんだけど、ある日プロデューサーから「ハンドボールって知ってる?」と尋ねられて。元々、運動オンチで帰宅部だった人間だから、ハンドボールなんてまるで知らないわけ。すると「今度HFMで、ハンドボールの専門番組が始まるんだけど、ハンドボール知らない人に知ってもらう事が目的だから、全く知らない君がリスナーと一緒に学びながら作ってみなさい」と言われて番組を担当することになったのね。
試合会場に取材に行ってみたら、想像を超える白熱の試合展開に心奪われてしまって。

吉田:すっかりファンになったんですね!!!

渡部:もう”どハマり”しました(笑)。そこから取材を重ねるに連れて「こんな面白いスポーツもっと人気にしたい。もっと試合を盛り上げたい」と考えるようになって、関係者に「MCやらせてもらえませんか?」とお願いして、試合前の選手紹介などを担当させていただくことになって。
その後に、広島のバスケットボールチームがMCを探していると声を掛けられて、バスケットボールの世界にも飛び込んだら、バスケットボールも面白くて(笑)。振り返れば、そんな、ご縁やタイミングがハマってスポーツMCをやらせてもらっています。

吉田:知りませんでした。いや〜、面白いですね。

渡部:僕たち2人「スポーツMC」という肩書きで仕事しているけれど、初めて会った人に、スポーツMCの仕事についてどう説明している?

吉田:僕は「その場の空間をつくっています」って言うんです。
それ、どういうこと?ってなるんですけど。
エンターテイメントとして、音響や演出などもろもろの役割がある中で、お客さんの熱量を一番高められる仕事だと思っていて。その中で具体的に言うと、例えば選手の紹介もそうなんですけど、声出しを促したりだとかそういうところでお客さんと一緒に爆発力を持たせることができるのが、スポーツMCという仕事の一番価値があるところかなと。

渡部:確かに。やっぱりスポーツMCがいるってことはただスポーツを見せるだけじゃない、エンターテイメント化させる役割があるよね。


ーー吉田:ナベさんがスポーツMCしてるとき気をつけていることは?

渡部:「初めてそのスポーツを観る人を置いていかないこと」を意識しているかな。例えばバスケットボールがメジャーになりつつあるけれど、初めて来た人や、ルールに詳しくない人にも分かるように、ルール解説などタイミングを見て入れてみたりしている。

吉田:確かに。でもそこのバランスって難しい気もしますよね。ただフラットになっては面白くないし、どう観客の心境を高められるか挑戦と失敗を繰り返しています。


ーー渡部:じゃあ、吉田くんが心掛けているのは?

吉田:お客様ファーストはやっぱ考えているので、自分の感じたことを喋るというよりは、2階席で観ている人がどう感じているかなとか、1階席で観ている人は今こんな感じかな、みたいなのを想像でしかないですけど、その人が思って言いたいことをスピーカー役として声を届ける意識をしています。

渡部:なるほど。特にコロナ禍になって「会場で唯一、声を出せるサポーター・ファン」がMCだけになった時期があったもんね。

吉田:そう。みんなの代弁者になる。”自己主張”じゃなくて”他者主張”・・・という言葉があるのか分からないですが、他の人が思い描いている「今これ言って欲しい」とか、そういった言葉を言語化して言いたいなと思うんです。

渡部:うんうん。

吉田:捉え方として僕も「1ファン」なんですよ。
だから”目線は一緒、俺も一緒に応援してるぜ!”みたいな感じはありますね。

渡部:僕は、吉田くんって、選手に対しても、お客さんとかファンに対しても凄くコミュニケーションをとっている印象がある。

吉田:コミュニケーションをとっていると、例えば選手とのトークショーとかで引き出せる言葉も違うし、雰囲気も全然変わってきますから、やはり、ある程度の距離感詰めるコミュニケーションは心掛けているところでもあります。

渡部:代表を務める「広島MCスポーツ」立ち上げのきっかけは?

吉田:広島に沢山のスポーツがある事を知って、そんなスポーツが演出に力を入れたら更に魅力的になるのではないか。そこのサポートができたらと思い、立ち上げました。


ーー渡部:これからやってみたい事、ビジョンってある?

吉田:実は僕、MCも好きなんですけど、制作とか演出も結構好きなんですよ。だから、喋り手じゃなくて、別の人をキャスティングしてもいいし、必ずしも自分が前に出なくてもいいと思ってるんで、色々な可能性を探りながら、人を幸せにしたり、感動を与えられるような仕事にこれからも挑戦したいです。ナベさんはどうですか?

渡部:運動オンチでスポーツに疎かった自分が、試合を観て一喜一憂したり、心揺さぶられるようになって人生が変わったので、そんなスポーツに”喋り”で貢献したい。あとは、イベントだったり、ラジオだったり、テレビだったり、ナレーターだったり、朗読劇だったり、スポーツ以外でも色んな現場で喋っていきたい。「この人に喋ってもらいたい」そう思われる喋り手になれるように努力していきます。

吉田:いつか一緒に一つの現場を作る機会があれば面白いですね!


以上が、スポーツMC2人の対談の全文となります!

仕事に対する価値観や考え方、伝えたい思いから、過去の話まで。。とても盛り沢山でお届けできたのではないかと思います。

こうして、2人の想いを知っていただいて、色んな現場でMCで喋っている時には変わらぬ愛情を届けていただけると幸いです♪


最後まで、お読みいただきありがとうございました!


PS.ナベさんへ
振り返って読んでみると、本当にナベさんの聴きスキルが高くって、べらべらと心地よく喋らせていただきました!笑
本当にいつもありがとうございます!
今シーズンも一緒に駆け抜けましょ♪


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