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ストロボを活用する

写真の印象を大きく変えるのは光だ。結局写真に写るものはすべて光の影響を受けている。

写真始めた方は大抵自然光だけで撮るだろう。太陽や部屋の電球など、こちらが何もせずに備わっている光のことを自然光という。これも悪くないが、そこにストロボを入れてみるのはどうだろうか?

ストロボを入れることによってできることは多くある。例えば、夜景をバックに家族を撮るとする。夜景を綺麗に撮るには三脚立ててシャッタースピードを遅くしないといけないが、そうすると人は完全にブレてしまう。そんな時、ストロボを入れると人はブレずに、ストロボの光が届かない夜景はそのままいい感じに撮れるのだ。

また太陽をバックに逆光で撮っているとしよう。逆光はドラマチックな印象を与えてくれる。ただし、人の顔にも影が落ちてしまう。せっかくのいい表情が見えないわけだ。見えるようにするために露出を上げるとどうなるだろうか?確かに人の顔は見えるようになるが、後ろの風景まで明るくなってしまい、白く飛んでしまう。太陽が赤く染まったリラックスできる色だったのに、それが台無しになってしまう。そんな時、ストロボを入れると、顔だけ明るくできるのだ。

暗い部屋で集合写真撮るとしても、シャッタースピードは早めないとみんながブレてしまう。それに絞りだって、みんなにピントを合わせないといけないのだから、f11とかある程度絞ってあげないといけないわけだ。ISO上げるにも限度があって、上げすぎるとノイズが出てくる。そんな時、ストロボを使えば、シャッタースピードも絞りもISOも良い条件のもと撮影できるわけだ。

ストロボは実に頼もしい存在だ。レンズを買い足すのもいいが、ストロボ一台追加するのもアリだと思う。

カメラに付いているストロボだが、あれはあまりオススメしない。理由は二つ。一つは光量不足。内蔵ストロボの光は届いても、せいぜい2-3m。外部ストロボは15mぐらいはいく。

そしてもう一つは、向きを変えられない。内蔵ストロボは前方にのみの発光となるが、外部ストロボはちゃんと選べば、上や横にも向きを変えられる。

向きを変えられるというのは本当に大きい。ストロボは正面から当てると、のっぺりとした立体感のない、不自然な写真になる。俳諧が暗くなって被写体だけ白く飛んで、いかにもストロボ当てました!っていう写真になる。

しかし向きを変えてあげるとこの問題が解決する。バウンズ撮影というものがあって、ストロボを被写体に向けるのではなく、天井や壁に向けて発光する。そうすると、壁や天井に当たった光が反射して、被写体に横から、あるいは上、斜めから光が当たる。こうすると自然な写真になって立体感が生まれる。恐らく部屋でプロカメラマンが集合写真を撮る時、ストロボは直接当てるのではなく、上やの天井に向けていると思う。そのような機会があれば確認してほしい。あのようにすることによって、自然な写真にするのだ。ちなみに直接当てないことによって光を柔らかくし、よりナチュラルな光にしているのだ。

ストロボは表現の一つだから決まりはない。一般的に、ストロボを当てているの思われないようにストロボを使うことが、ストロボを使う時のコツだ。

ストロボを選ぶ時は向きを変えられるか、光量の強さはどれぐらいか、チャージスピードはどれぐらいか、この辺を基点に考えるといいだろう。光量はGN(ガイドナンバー)で示される。GN40とかGN60などと書かれている。後ろの数字が大きくなると光量は大きくなる。40あれば、とりあえずはいいだろう。

チャージスピード。ストロボは発光すると、その後、電気をチャージしないと次の発光ができない。遅いものだと6秒近くかかる。この遅さだとけっこうイライラする。

オススメのストロボはGODOXというメーカーのV860Ⅱだ。これはストロボの中でもかなり大きい方で、GN60。Canonの純正品だと6万近くするストロボだ。値段は新品でも2万切って、¥17000ぐらい。中古なら¥9000ぐらいで買えた。しかも純正品はチャージスピードが5.5秒ぐらいなのに対し、これは1.5秒。バッテリーの持ちもかなりいい。680回撮影できる。Canonの純正品は100回。口コミ見てもかなりいい。

是非ストロボツ使って写真の幅広げてほしい。

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