見出し画像

感情の揺らぎは伝播する

同じ空間にいると、どうしても他人の感情の揺らぎの影響を受ける。

機嫌が悪い人がいると険悪な雰囲気になったりするし、みんなが真剣に取り組んでいると自分も必死にやらなきゃという気持ちになったことがあるだろう。

人の感情の揺らぎってポジティブネガティブに関わらず確実に伝わる。

何もバタフライ効果のようなスケールのでかい話ではなく、ごく身近な範囲の話。


伝播する

一つのプールの中に複数人いると考えてみる。

感情の揺らぎが水面の揺らぎとするなら、ある人の感情が揺らぐとその人の周囲の水面が揺れる。

もちろん本人の感情の揺らぎが最も振幅が大きく、離れるほど減衰していく

でも確実にその波は他人へ伝播する

感情の揺らぎは同じ空間(=プール)にいる人に伝わる。


共振する

共振(共鳴)は固有振動数が同じ場合に起こる。

誰かの感情の揺らぎに対して、揺れ動かされやすい人とそうでない人がいるだろう。

ポジティブな意味で揺れ動かされやすい人は、波長が合う人という言い方が適正かもしれない。

物の考え方や捉え方が似ている、相性がいい。

色々な例え方ができるだろう。

奇しくも固有振動数fの逆数が波長λだ。

波長が合うということは感情の固有振動数が同じ、だから共振する。

波長が合うの語源は知らないけど、こう考えると日本語って素敵だな。


重ね合わせる

自分の感情の揺らぎに対して他人の感情の揺らぎが伝播する。

そうするとその揺らぎはある時間重ね合う

位相があうとその振幅は増幅する。

喜怒哀楽、ポジティブネガティブに関わらず増幅する。

喜びも、怒りも、哀しみも、そして楽しみも2倍。

やる気も本気度も、増幅させられる。


だが位相がずれると、振幅が相殺されることもある。

喜びが他人の不機嫌で台無し。

その逆もまた然り。


独立している

感情の揺らぎを波と例えるなら、その独立性からお互いの揺らぎが重ね合わさっても通り過ぎれば元どおり

元々の、それぞれの揺らぎに戻る。

嵐が過ぎ去った後、喉元過ぎれば・・・

とにかく伝播してきた揺らぎが通り過ぎればまた独立した自分自身の揺らぎのみだ。

あの人の不機嫌と自分の機嫌は本来関係ない

独立している。

一時的に感情的になってしまったとしても通り過ぎるのを待つだけだ。


終わりに

人間の感情は互いに独立しつつも影響し合う

そのことを十二分に考えてコミュニケーションをするべきだ。

負の感情が伝播し、負の方向に増幅されるというようなのは最悪だ。

だから、お互いに影響し合っていることを意識しつつ、気を使え合うメンバーが揃ったプール(職場)づくりをしたいものだな、と思う。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?