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人の心は人の心でしか磨かれない〜切磋琢磨〜

地球上で最も硬い物質はなんでしょう。

もちろん、ダイヤモンドですね。

では、そのダイヤモンドを研磨する場合、どんな物質を使うでしょう。

当然、ダイヤモンドです。

最も硬い物質であるダイヤモンドを磨くには、同じ硬さのダイヤモンドを使うしかない。


それと同じように、

人の心は人の心でしか磨くことができない

ということを聞いたことがあります。


まさしく切磋琢磨


元々は石などを加工することで美しい宝石になるという意味から、人と人が励ましあって鍛錬や修行をすることという意味へ変わったそうです。


アドラー心理学の提唱者、アルフレッド・アドラーはこのように言っています。

全ての悩みは対人関係の課題である。

と。

人は本当に一人しかいない場合、悩みなど感じようがない訳ですね。

自分以外の人がいるからこそ、そこに悩みが生じる。


裏を返せば、人と人がふれあい、擦り合わせ、悩むことで心と心がお互いに磨き合うのだと思うわけです。

人の心も、多くの人と触れ合うことで、磨かれてどんどん宝石のようになっていく。

時には衝突もいい。

渓流に沈んでいる石はお互いが衝突しあい、角が取れて丸くなっている。

ピッカピカに磨かれてとても綺麗な石になる。


だけど、磨かれすぎて摩耗が激しくなると、すり減ってしまっていつかはなくなってしまうかもしれない。

細くなりすぎてポキって折れてしまうかもしれない。

だから、今感じている悩みは自分を宝石へ磨き上げる上で必要な悩みかどうか、冷静になって考えてみる必要がある。

自分にとって、不必要な悩みからは逃げてしまおう。

相手の心は攻撃性がむき出して、目のあらいサンドペーパーかもしれない。

まともに受け止めるとボロボロだ。


だけど、自分が磨かれていく上で必要な悩みはとことん悩み抜き、擦り合わせて切磋琢磨していこう。

お互いがお互いのダイヤモンドペースト、ピッカピカに磨きあっていける関係性を構築できたら幸せですね。





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