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社長って何考えてるの?

みなさんが働いているのは、多くの場合は、中小企業だと思います。なんでかというと、日本の99%は中小企業ですから、でも、中小企業と言っても幅があります。
日本の中小企業の定義は資本金1億円以下の会社のことですから、1円から1億円までの幅があるわけです。
大企業も含めると、日本には今、367万社の企業があります。すなわち367万人社長がいるんですね。

あなたの会社の社長はどんな人でしょう?

みなさんが働いている会社の社長はどんな人でしょう?銭ゲバですか?僕は銭ゲバです。
一般的な社長のイメージでいうと、太ってて、スーツ着てて、禿げてて、ちょび髭で、チミチミ、って人のこと呼んで、片手には一万円札でうちわみたいに仰いでる?

いつの時代のって話ですが、社長という人のテンプレはそんな感じでしょう。
で、社長って言うと、ついてくるイメージがお金です。
金持ち、高級車、腕時計、銭ゲバ、と言うところでしょうか?

仕事に関してはどうでしょう?納得のいく戦略をいつも実行しているでしょうか?

僕もサラリーマンだったのでわかりますが、みんな心のどこかで思っているはずです。
社長って何考えてるんだろう?

社長の考えていることは意外にシンプル

結果から言うと、社長の考えてることは、
社員を守ること

です。
意外かもしれませんが、社長はみんなこれを考えています。
僕も社長になってわかったんですが、どんな会社も最初は少人数、あるいは僕みたいに一人でスタートするじゃないですか。

で、だんだん仕事が忙しくなって、手が回らなくなって人を雇うわけですが、その時に、
・出来れば長く働いて欲しい
・生活が成り立つだけの給料をあげなきゃいけない
・出来れば結婚とか子供とか持ち家とかも持たせてやりたい
・年金もしっかり受給できるように年金も払ってあげなきゃ

と考えて、最初は例えば25万給料渡してあげよう!

と思うわけです。
でもこの25万は、一回じゃないですよね?来月も再来月も要りますね?

じゃあ一年間で25✖️12で300万円必要なわけです。これが1人に対してですから、10人の会社だったら1年で3000万円も必要なわけです。
そりゃ、銭ゲバにもなりますよって話です。

見ている視点が違う。

株式会社って決算っていうのがあるので、年間でみるんですね。
なので社員さんは25万に見えてるものが300万円って思うし、家賃が20万円だったら240万円に見えてる。

社長が「お前にこんなに払ってるのに!(300万!)」って怒ったとしても社員さんは心の中で『そんなに貰ってねえよ(25万)』と食い違うわけです。


思ったより社長は儲からない。

社長イコール金持ち!と思うかもしれませんが、貧乏社長って結構山ほどいます。

大企業の社長なんて儲からない。

最近でいうと、東芝の副社長かな?が領収書の不正かなんかで辞任されました。
東芝なんて大きな会社の副社長ということは、普通に考えればNo2ですよね。給料もたくさん貰ってるんじゃないの?

これがタイトルになってる『大企業の社長なんて儲からない。』ですね。
東芝ほどの大企業になると、年間のお金の内容を全部株主に公開しないとダメなんですよ。

会社は株主の持ち物で、それを代わりに運営してるのが、社長です。
要するに社長も雇われてる側です。

じゃあ東芝の株主は誰?ってなりますが、多くの場合は創業者一族が半分以上の株を持っています。

単純に東芝が今年1年で、200億円売り上げて、100億円利益出しました!
となると株の50%持っていれば50億が株主のものです。

そしてその株主は言うわけです。

少ねぇと。

こわいですねぇ。でも株主は会社に物を言うことが出来ますから、社長に言うわけです。

チミ給料いくら貰ってんの?

社長は「1億円頂いております。」

高すぎでしょうー、、それは。
2000万にしなさい。

で次の1年は社長の給料は2000万になるわけですね。

これでさっきの株主の50億が社長の給料の1億が8000万カット出来ます、それの50%なので株主の収入は50億4000万になるわけです。

まぁ実際は、株主総会なんかで色んな人に会社の財務というのは公表しなきゃいけないので、最初から社長の給料はそんなに多くは設定しないですね。

絶対につつかれるので。

魔法の言葉『経費』

社長や役員は経費を使えるってよく言いますね?
社長の車を、経費で買う。とかね。

例えば地方の町工場の社長さん。
社員は10人の会社ですと。
昨年は1年間で5000万の売上、家賃とか仕入れとか電気代などの、経費、で1000万社員10人にさっきの例で言うと3000万
利益として1000万残りました。

ここでネックになるのが税金です。
会社に対する税金のルールで利益800万円にボーダーラインがあって800万円以上と800万円以下で税金のパーセンテージが変わるんですね?

800万円以下の場合15% 800万円以上の場合23.2%

町工場の社長さんの場合1000万円利益がありますから、23.2%なので232万円。
これを何か200万円のもの買って800万円にしたら、800万円の15%なので120万円。
となります。

何もお金を使わずに、230万取られるなら、何か買って120万取られる方がいいじゃないかってことで、社長は200万円で車を買うわけですね。これをみんなが言う節税と言うものです。

車買う社長はバカでしかない。

僕の主観でいうと、どうせ200万円使うなら、私腹を肥やすことに使うのは、きつい言い方で申し訳ないけどバカなのか、会社のそれ以上の成長がないと諦めているかのどちらかです。

町工場なら、新しい機械を買って作れる製品を増やすとか、リースで借りている機械のお金を前払いしてしまうとか、家賃払ってるなら来年1年分の家賃先払いしてしまって、来年一年のコストを、減らすとか、やりようはいくらでもあると思うんです。

ここで私腹を肥やす方に舵を切ってしまうと、せっかく会社のために使えるはずのお金を無駄にしているのと同じです。

自分にお金が入るようにするには1000万利益のその先に行ってから、もっともっと、事業を育ててからでも遅くないはずです。

例えば売上が倍になったら、利益も倍の2000万になって、464万取られたって、まだ残っているはずです。そうなってからでも遅くないはずですし、そのお金があったら、さらに大きな会社に成長するチャンスなんじゃないかと思います。新しい機械を買って、そこで働く人をまた雇用して、業績をさらに伸ばす。

会社を大きくするためには、必ずどんな業種でも、人が必要です。
運送業なら、車と、人
パン屋さんならパンを焼く機械と、人
塾なら、そのまま、教えられる人

社長はとにかく人がいないと何も出来ない。
社長が一番大事にしなきゃいけないのは、社員なんです。

終わりに

日本の会社の縦社会は、古い!よくない!と言いますが、僕はそう思わなくて、一人目の社員、二人目の社員って、部下じゃなく仲間!って感じなんですね。

でも四人目、五人目と人が増えていくにつれて、目が届かなくなるんですね。
だから出来たのが縦社会制度で、部長は部の人達を大事にして欲しいし、課長は課の人たちを大事にしてほしいんです。
まだ役職がなくても先輩は後輩を大事にしてほしい。

社長は案外それを思っています。高校の部活で例えるなら、3年のキャプテンが社長という感じでしょうか?

ウチの会社はあまりこの形に当てはまらないなぁと思う方は、会社自体に問題があるのかもしれません。

今回は以上です。



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