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ネコと開胸手術

兄が心臓の手術をした。

胸を開く手術は体力をそぎ落とす。
薬の副作用で、血圧が低すぎて動けない。
すぐ疲れる。運転も1ヶ月先だと、兄は弱気だ。

3週間ほどで退院したが、
奥さんも子どももインフルエンザにかかっているため、
実家に避難している。
「今インフルエンザになったら、シャレにならん」
と電話越しに言っていた。

とはいえ、帰省しているうちに、実家のネコになつかれたらしい。
おでかけから帰ってきたネコは、リビングにいる兄に
「ニャーーーン」とあいさつして、2階にかけ登っていく。

ご飯のときは、ネコがテーブルにのってスリスリしてくる。
「おかずの上に毛が落ちるのがこまる」という兄に
なんてぜいたくな悩みだと、うらやましく思う。

昔飼っていたネコは、兄のパーカーに入って
のどをゴロゴロ鳴らしていた。
体の大きい兄の懐は、ネコが心地よく丸まるのにちょうどいい大きさだ。

開胸したあとの体で、ネコを懐におさめたらどうなるのだろう?
多分痛すぎてムリだ。

とはいえ、ネコのゴロゴロ音は手術後の回復を早めるらしいから、
1日も早い復帰のために役立つかもしれない。

妹としてはぜひトライしてほしい。





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