『負けヒロインが多すぎる!』の5話がすさまじかった。
あー、『負けヒロインが多すぎる』の5話を見たら、何も手につかない。
主人公 温水 妹のカジュがストライク過ぎる。
お兄ちゃんの面倒見るの大好きなお姉ちゃんタイプの妹。たまらん。
三河弁も可愛かった。そうだら?そうじゃんね。
ロシデレもそうだけど、『お兄ちゃん大好きな妹が多すぎる』。
そんなのこの世にいるわけねぇだろ!!
そう思わないと、やり切れない。
柔道の阿部兄妹、山本舞香氏が脳裏に浮かんだけども、ノーカンノーカン。
10年前に、岡崎市で、暮らしていた。
当時、ライムスターの宇多丸氏がガーディアンズオブザギャラクシー祭りをしている時期。
岡崎から近くのiMAXシアターを探したら、豊橋にあるユナイテッドシネマが見つかった。
駅から歩いて、向かっている最中、妙に趣のある校舎をフェンス越しに見た覚えがある。
それがマケインのモデルとなった学校だとアニメを見た時に気付き、声が出た。
多分、自販機がある場所?トイレ?をフェンス越しに見たような気がする。
あれが初MCUで、初iMAXだったなー。シミジミ。
1話、2話観た感想としては、『桐島部活やめるってよ』みたいな戯曲の『ゴトーを待ちながら』系譜の作品だなと思った。
愛されたい存在から拒絶されました。さー、あなたは、どうしますか?
この世界で、あなたにとって、絶対的なものが消えました。あなたは、何を頼りに生きますか?
結構、辛くて、重い話をキャラクター力で、屋上から見上げた空のようなカラッとした仕上がりに見せているのが、演出力の手腕。
フタキレも、義妹生活も、やたら暗い自室、高架下、雨。
ジトっとしてる。
主人公の温水が彼らの恋愛に直接関与していないからか。
メインヒロインの八奈美のキャラクター力なのか。
観ていて、気付いたのは、作画の全体が案外、暗い。
商店街、文芸部の部室、校舎、温水の家、旧校舎階段。
全部、暗い。
だが、光の描き方が新海誠か!!
って、くらい上手。
だから、ここぞって、所の空の青が強調される。夕焼けの赤も強調される
暗くても、しっかり、物体のリアルな質感が目を通して、伝わる。
喫茶店の古びた硝子。学校の踊り場のコケの汚さ。
細部から匂いすら、感じられる。
マケイン観てしまうと、他の作品の絵が安っぽく感じてしまうのは、自分だけだろうか。
女の子の可愛さ、あざとさがわかってるー。
第4話の屋上で、温水が八奈見に告白?するシーン。
手すりから、焼塩と小鞠がグラウンドを走るのを見てる八奈見。
手持ちぶたさで、足首の屈伸運動をする上履きだけが映る。
さらに、温水から告られて?、腹を抱えて笑い、しゃがみ込む八波見の腕。
肘を曲げて、肩に手首をのせて、髪の毛先の下に置く。
それで、上目遣い。
その前のシーンでの温水と袴田を仲裁する八奈見もよかった。
八波見が恥ずかしさから、どぎまぎしながら、手を動かして、後ろに重心を移動し、もう一度、勢いをつけて、温水を倒す。
所作が、、、
か、かわい過ぎます。
小鞠も可愛い。
小鞠が旧校舎階段で、6個入りぐらいのロールパンの袋に手を突っ込んで、むしゃむしゃ食いながら、
"温水・・・のくせに・・・な、生意気"
いや、女を捨ててる感とメスガキ感がたまらん。
小鞠なりの温水への勇気づけ方だというのがまた、泣ける。
その後、やりたくもない運動を焼塩に持ち掛けて、温水と八奈見を二人きりにして、
”貸だぞ"
5話で、レモンの髪留めを綺麗に磨いて、律儀に汚れたら嫌だから、部活中外してる焼塩。
いやー、辛いっす。
新着メールにはしゃぐ焼塩。
行動と反比例して、焼塩の内心を思うと、痛さすら覚える。
まぁ、要約すると、
"負けヒロインは、めちゃめちゃいい女"
って事。
ライトノベル未読なので、5話の簡単な推察をしてしまう。
八奈見杏奈
幼馴染の好きな男に振られて、諦められず、愚痴を主人公に伝える事で、発散している。
焼塩檸檬
幼馴染の好きな男に彼女がいることがわかり、諦めて、スポーツに万進する。
小鞠知花
好きな男に告白するも、玉砕。諦めて、小説に万進する。
第5話で、焼塩檸檬が幼馴染の綾野光希と2人で、デート?的なことをしているのを温水と八奈見は、発見してしまう。
それを尾行している光希の彼女 朝雲千早も見つけてしまい、温水と八奈見は、朝雲に協力することになる。
こうやってみると、八奈見だけ、諦められてない印象を感じる。
なぜ、泥棒猫である朝雲に協力するのか?
八奈見は、
"檸檬ちゃんを守ってあげられるのも、叱ってあげられるのも、私たちだけでしょ"
そんな動機な訳なくね。
焼塩も朝雲も、思っている考えは一緒で、
"隣にいる人が自分でなくても、光希には、幸せになって欲しい"
失礼だな。純愛だよ。
ってな感じ。
単なる嫉妬なのか?焼塩に自分を投影しているのか?暇だったから?
焼塩が傷つく結果になるのを予期して、本当に、守ろうとしているのか。
焼塩も諦めて、グラウンドで、走り込んでいる描写が描かれた。
実らぬ恋なんて、焼塩が一番、気が付いてる。
八奈見が言った
"浮気だよ"
八奈見は、心と胃袋が大きい肝っ玉母ちゃん系幼馴染。
朝雲が目的を話す前に、協力に承諾する八奈見。
肝っ玉母ちゃんなので、善悪がはっきりしている。
泥棒猫<浮気
というプライオリティが成り立ったのか?
叱ってやる必要がある!!と思ったのだろうか?
いや、早計過ぎる。
温水「八波見さんは、なんで、協力しようと思ったの?」
八波見「こないだ檸檬ちゃんが綾野君と歩いてた時の顔見た?」
「諦めた人の前で、あんな顔されちゃーね」
えっ、見てないよ。。。
見返してみたけど、焼塩の背中ごしの光希しか映っておらず、焼塩の顔は、徹底して、映ってない。
あんなに繊細な女の子の可愛い描写、心情を描く作画で、描かれていないだと。。。そんな訳。。。
しっ、嫉妬かい!!
八奈見は、光希と歩いている時の焼塩の顔を見てすらもいない。
つまり、八奈見が作り出した妄想。
そして、
お前があきらめきれへんのやないかい
という事すら、尊い八奈見さんでした。
PS.
5話からEDが変わりまして、その絵が凄かったので、noteに書こうと思って、書き始めたら、5話の内容だけで、2000文字を超過してしまったので、ここで、終了します。
EDの『Crazy for You』について、また、語ってしまいそうです。