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【百年ニュース】1921(大正10)4月24日(木) 御茶ノ水の文化学院が開校式を挙行。西村伊作,与謝野鉄幹,与謝野晶子,石井柏亭らが創設。生徒は全て女子で43名。教師は創設者らのほか,山田耕筰,河崎なつ,有島生馬,高浜虚子ら25名を招く。学校令に縛られないリベラルな教育を貫き,国からの補助金を受けず。

御茶ノ水の文化学院が開校式を挙行。西村伊作,与謝野鉄幹,与謝野晶子,石井柏亭らが創設。生徒は全て女子で43名。教師は創設者らのほか,山田耕筰,河崎なつ,有島生馬,高浜虚子ら25名を招きました。「国の学校令によらない自由で独創的な学校」という新しい教育を掲げ、「小さくても善いものを」「感性豊かな人間を育てる」としたリベラルな教育を貫き,国から一切の補助金を受けませんでした。

日本で初めての男女平等教育を実施、共学を実現。日本文化のみならず、キリスト教精神や西洋文化的教育が盛んに行われ、教員に多くの西洋人を招きました。創立当時から制服はなく、和服より洋服を推奨し、当時では珍しく、生徒のほとんどが洋服を着ていました。「自由」、「知性」、「芸術」の象徴であり、当時から文化学院はオシャレの代名詞として知られていました。

多くの芸術家、音楽家、小説家・評論家・映画監督など著名人を生み出しましたが、特に女優の育成には特筆すべきものがあり、入江たか子、山東昭子、水谷八重子、高峰秀子、十朱幸代(とあけ ゆきよ)、南田洋子、牧瀬里穂など錚々たる卒業生を輩出しています。2018年惜しまれつつ97年の歴史に幕を下ろし閉校となりました。ホームページでは「閉校することは断腸の思いです。創立100年を迎えることはできませんでしたが、皆様においては文化学院のよき精神を心に抱きつつ、今後のご健闘をお祈り申し上げます」とのコメントが掲げられました。

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西村伊作

与謝野鉄幹晶子

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