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【百年ニュース】1921(大正10)5月10日(火) 魯迅の弟,周作人が『小説月報』に「日本的詩歌」を発表。俳句,川柳,和歌の特徴と歴史が紹介され,中国で初めて日本の俳句13句,和歌11首が訳出された。周作人は日本の「詩歌的な空気」および日本国民の「芸術的感受性」を指摘し紹介。

魯迅の弟で作家の周作人が中国の雑誌『小説月報』に「日本的詩歌」の論文を発表しました。日本の俳句,川柳,和歌の特徴と歴史が紹介され,中国で初めて日本の俳句13句,和歌11首が訳出されました。周作人は日本の「詩歌的な空気」および日本国民の「芸術的感受性」を指摘しました。周作人は日本文化の特色について下記のように述べました。

日本中に行き渡っている詩歌的な空気は日本の一種の特色である。その原因は次の二つである。

一つ目は風土と人情との関係によるものである。日本国民には一種の芸術的感受性があり、天然の美に対して会得し、優美な感情を引き起こすことのできる才能に恵まれている。それを形と色で表するなら、幽雅・繊維な美術および工芸作品となり、言語で表すなら、種々の詩歌となる。普段、家庭装飾としての一花一石、或は食べ物としての名前などには、皆趣がある。

二つ目は言語の特性によるものである。

周作人の妻は日本人の羽太信子(はぶとのぶこ)です。周作人は中国の新文化の創出にあたって、日本文化を参考すべきであると主張しました。

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