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読書日記 科学 哲学

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科学と哲学の本について紹介します。
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2024年8月の記事一覧

「時間」はなぜ存在するのか」 #吉田伸夫 著 SB新書

時間は、過去から未来へ「流れるもの」ではなく、過去から未来に至るまで、広がって存在してい…

向後善之
2週間前
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「天才の光と影」 高橋昌一郎 著 PHP研究所

研究者や大学の先生が人格者であるとは限りません(もちろん、自分も含めて)。 ノーベル賞や…

向後善之
1か月前

がん「エセ医療」の罠 岩澤倫彦 著 文春文庫

この本には、がんに対するさまざまな「療法」が紹介されていますが、それらは、著者に言わせれ…

向後善之
1か月前

「方丈記」 鴨長明 著 簗瀬一雄 訳注 角川ソフィア文庫

鴨長明は、晩年、60歳をすぎてから、一丈(約3m)四方の小さな家に住み、「方丈記」を書きま…

向後善之
1か月前
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「首都直下 南海トラフ地震に備えよ」 鎌田浩毅 著 SB新書

著者の鎌田浩毅 さんは、京大で長年地球科学、火山学の研究をしてきた人です。そして、科学者…

向後善之
1か月前
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「なぜヒトだけが老いるのか」 小林武彦 著 講談社現代新書

生物にとって、死は、必然です。生物は、変化する地球の環境に適応するため、自分たちも変化し…

向後善之
1か月前
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「直観脳」 岩立康男 著 朝日新書

もし、僕が椅子にもたれかかって、ボケーっとしているように見えても、どうかサボっていると思わないでほしい。 僕の脳の分散系が働いていて、無意識の中で、「環境から新しい情報を得て、それを自分の意味記憶ネットワークに落とし込み、新たな結びつき・ネットワークを作り上げる(p.159)」という「考える」作業を行っている最中なのです。 やがて、直観が、Aha!体験と共に表出するでしょう。実は、「直観こそゆっくりと形成されるものであって、私たちはその無意識の中での過程を意識できていない

「正しさとは何か」 髙橋明典 著 夏目書房新社

最近、「不適切にもほどがある」というテレビドラマが話題になりました。1980年代の熱血教師が…

向後善之
1か月前
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