映画『七つの会議』
池井戸潤原作の『七つの会議』を観た。
中堅メーカー・東京建電の営業一課で万年係長の八角民夫は、いわゆる「ぐうたら社員」。トップセールスマンで、八角の年下である課長の坂戸からは、そのなまけぶりを叱責され、営業部長・北川誠が進める結果主義の方針の下、部員たちが必死で働く中、八角はひょうひょうとした毎日を送っていた。そんなある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、坂戸に異動処分が下される。坂戸に代わって万年二番手に甘んじてきた原島が新しい課長として一課に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。
緻密なストーリーで徐々に明らかになっていく黒幕の存在。
探偵モノを見ている気分になりました。
役者もピカ一な者ばかり。香川照之、片岡愛之助、野村萬斎 演技が上手いだけでなく所作がキレイで見ていて気分良かった。
7つのストーリー(会議)が重なって、1つの話になるという構成で、現代の世の中の風潮を示しているかのような映画でした。
会社組織には、たくさんの課題が存在してます。
会社経営をしていく上で、原価低減や営業活動は必要な要素です。
ただし、数字にのみフォーカスしすぎて、経済活動にモラルが欠けると大きな問題になりうることもある。
その問題の範囲はどの規模まで広がるのか?
そして、その責任は誰が取るのか?
自分が当事者だったら、どのような選択と行動をとるのか?
その選択は健全か?不健全か?
原作やドラマを観てなかったのですが、とても考えさせられる深い映画です。
映倫区分:G
製作年:2019年
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:119分
製作会社:「七つの会議」製作委員会(製作幹事:TBSテレビ/制作プロダクション:マックロータス)
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