17年前の私へ
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22歳で介護の世界に入り17年が経ちました。
今でも忘れないあの場面。
社会人として初めての勤め先が特別養護老人ホーム(定員100名)でした。
とある昼食の時。
おばあちゃんが「トイレに行きたいんだけど」とぽつり。
私「わかりました。トイレに行こう」と車いすを押そうとした時だった。
先輩「今はご飯の時間だから。トイレは後ね」
私「?」
私「さっと行ってきますので」
先輩「他の人も行くって言ったら業務まわらないよ」
私「(そういうものなのか)」
私「わかりました。じゃあ後で行きましょうね」
疑問を感じながらも「逆らうと後が怖いな」と私の中の防衛本能が働いたことは未だに覚えています。
ずっと疑問に感じながらも下っ端だった私があれこれ言っても変わらないことをわかっていたのだと思います。
「いつか、食事中でもトイレが行けるようにすればいい!」という思いを心の奥にしまいました。
結論からすると私は10年前から介護職のリーダーとなり「いつでもトイレに行けるような環境」を整えることができました。
家でできていたことが施設の生活になるだけで叶わなくなることがあります。それは自分でできることが少なくなるから仕方ないと言えばそれまでです。
現実は身体介護だけでなく様々な業務が介護職員には求められます。食器を洗い乾燥機にかけ食器棚にしまうなど。
「1人のわがままを聞いていたら業務がまわらない」
「理想と現実は違うんだ!」と。
「やろうと思ったけど現実考えると介護職員少ないしみんなバタバタで動いてるし。ここで余計に業務増やして反感買ってもな」と。
折り合いをつけて諦めることでなんとか自分を保つことができるのです。
それは間違っていません。
ただ、私はどうしても折り合いがつけれなかった”ただの不器用なやつ”だけだったのです。
でも自分の考えを伝えたい。
どうすれば自分の意見が通るのか。
考えた結果「資格をとる」でした。
2008年 介護福祉士
2009年 社会福祉士
2010年 介護支援専門員(ケアマネージャー)
とにかく勉強しました。
ほんとこれだけで意見が通るようになったのです。
折り合いをつけた人は挑戦や夢をもった人に対して噛みついてきます。それを許してしまうと折り合いをつけた”自分”を否定することになるので。ホント全力で潰しにきます。耐えれなかったら逃げた方が良いです。
今、私はリーダーとして挑戦する人を全力で支えることをしています。
折り合いをつけて挑戦を諦めてしまわないよう今日も頑張ります。
あなたも頑張って。
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