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介護現場の働き方改革

以下のことをツイートしましたら多くのイイねを頂いたので内容を掘り下げてみたいと思います。

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介護職員は身体介護以外の業務がたくさんある。
60代男性職員が来てからは施設内外がとても綺麗になった。
60代職員は身体介護はしない。
綺麗だと介護職員が気持ちよく仕事できる。
60代職員のような人がいても良いと思う。

介護現場って?

介護現場というよりも人が生活している空間『家』と考えた方がわかりやすいかなと思います。

うちの施設はユニット型特養(ユニットケアについてはこちらを http://www.unit-care.or.jp/about-unitcare/) なので、1ユニット10人の入居者がいます。そこに2人プラスαの職員が出たり入ったりします。

施設と言いましても家なので家事があります。しかも12人分の。

食事の盛り付けをする、箸・スプーンを配る、お茶を配る、配膳する、食器を片付ける、食器を洗う、乾燥機にかける又は拭きあげる、食器を棚にしまう。

食事だけでもこれだけの家事があり、プラス食事介助が途中に入ってきます。

介護職員(介護福祉士)っぽいのは食事介助だけです。

介護福祉士って?

介護福祉士とは、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう。(社会福祉士及び介護福祉士法 第二条二項より)

介護専門以外の仕事も介護福祉士(又は介護職員)が行っているのが現実です。

12人分の食器を片付けて洗い、乾燥機にかけるだけでも20分かかります。20分×3食=60分は介護できない時間となっています。

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介護業界は人手不足で、2020年には約26万人不足すると言われています。
どこの事業所も介護職員の人手は不足しています。

「身体介護は出来ないけどそれ以外ならできる」

「食器洗いや掃除は得意よ」

「60歳で定年退職をしたけど社会に貢献したい」

「70代だけど家事くらいならまだ出来るよ」

という人は多いと思います。意外と施設の近くに。

まとめ

介護職員では求人かけても応募は少ないです。家事だけならできるという人はいます。
食事の盛り付け〜食器を片付ける、だけの職員がいて良いと思います。

「あの人介護しなくて楽よね」と言う不満は絶対にでてきます。

身体介護あり1,200円/時間
身体介護なし 900円/時間

と分けてしまえば職員からの不満はなくなります。

国が行っている外国人労働者やA Iなど人手不足対策は国に任せて、“自分が”出来る働き方改革をしていった方が現実的です。その1つが家事だけする職員を入れることです。

そうすることで介護職員は本業の介護に集中できると思います。

ではまた。

#介護 #介護福祉士 #働き方改革

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