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所有格の関係代名詞をさらに主格、目的格に分類して考える!?

みなさんこんにちは!

今日は苦手な人の多い所有格の関係代名詞についてお話します。

中学で習う主格、目的格の関係代名詞は分かっても、所有格の関係代名詞となるとなんか嫌いという人が結構いるんじゃないでしょうか。

でも、この記事でちょこっと変わるかもしれませんよ?笑

ポイントはタイトルにある通り「所有格の関係代名詞をさらに主格、目的格に分類して考えること」です。

こういう言い方が学術的に正しいかどうかはさておき、便宜的にこう意識すると頭の中が整理できますよという提案でございます。

図にすると以下のようになります。

所有格

関係代名詞をまず主格、目的格、所有格に分けます。
ここまでは授業や参考書などで説明されることですよね。

そのあとさらに所有格が主格、目的格に枝分かれします。

タイプCとタイプD、どちらの例も載っている参考書もありますが、どちらかしか載ってない参考書も結構あります。
学校の授業でも同様のことがいえます。

また、両方の例に触れたとしても、ポンと例文が載っているだけで解説があまりされていないこともあります。

それを見て、ふむふむこういうことかと分かる人はいいのですが、そうじゃない人もたくさんいるんです。
かくいう私も高校時代にちゃんと理解していたか非常に怪しいものです。

てなわけで、一体どういうことなのか解説していきまーす!

まず、普通の主格(タイプA)と所有格の主格(タイプC)を比較してみましょう。

※この記事に出てくる「所有格の主格」、「所有格の目的格」、「タイプA~D」などという言い方は便宜上勝手に私がつけた名前で、一般的な言い方ではありません。これは先ほどお見せした図にも同様のことがいえます。


普通の主格(タイプA)

普通の主格の例文
I have an uncle who lives in Osaka.
=私には大阪に住んでいる叔父がいる。

先行詞=「an uncle」
関係詞節=「who lives in Osaka」

「lives」の主語は「who」で、「who」は先行詞の「an uncle」を指しているという構造になっています。
つまり、「livesの主語」=「who」=「an uncle」というわけですね。


所有格の主格(タイプC)

次に所有格の主格の例文を見てみましょう。
I have a friend whose father is a doctor.
=私には、父親が医者をやっている友人がいる。

先行詞=「a friend」
関係詞節=「whose father is a doctor」

「is a doctor」の主語は「whose father」です。
「whose」は先行詞の「a friend」を所有格にした「a friend's」を表しているので、「whose father」=「a friend's father」となります。
つまり、「is a doctorの主語」=「whose father」=「a friend's father」というわけですね。
関係代名詞の所有格では「whose + 名詞」というカタマリを意識するのがポイントとなります。

それでは今一度タイプAとタイプCの説明を見比べてみてください。
もちろん違いはありますが、似ていることが分かりますよね!

なので、全く別物のように扱うよりは、こうして共通項と相違点を意識して取り組んだ方が習得しやすいのではないでしょうか?

それでは次に普通の目的格(タイプB)と所有格の目的格(タイプD)も比較してみましょう。


普通の目的格(タイプB)

普通の目的格(タイプB)の例文
The train which I took was very crowded.
=僕が乗った電車はとても混んでいた。

先行詞=「The train」
関係詞節=「which I took」

「I took」の目的語は「which」で、「which」は「The train」を指しています。
つまり、「I tookの目的語」=「which」=「The train」ですね。


所有格の目的格(タイプD)

所有格の目的格(タイプD)の例文
She was singing a song whose title I didn't know.
=彼女は、私には曲名の分からない歌を歌っていた。

先行詞=「a song」
関係詞節=「whose title I didn't know」

「whose」は先行詞の「a song」を所有格にした「a song's」を表しているので、「whose title」=「a song's title」となります。
つまり、「I didn't knowの目的語」=「whose title」=「a song's title」というわけですね。

やはりタイプAとタイプCのときと同様に、タイプBとタイプDを見比べてみると、違いはありますが、似ていますよね。

ちなみに上の例文にあるように「whose + 名詞」は先行詞が人のときでも物のときでも使います。


補足  ~読むスピードをあげるためには~

先ほどタイプA、タイプBの例文の説明で、
「livesの主語」=「who」=「an uncle」
「I tookの目的語」=「which」=「The train」
と記しました。

構造を説明するためにちょっとまわりくどい書き方をしてしまったわけですが、実際に読んだり書いたりなど使うときには、私はいちいちそんな経由をしていません。

もう一度同じ例文をここに記します。
I have an uncle who lives in Osaka.

この文章をみたとき、私は直接「an uncle」は「lives in Osaka」なんだなと理解しています。
その際、「who」はただのつなぎ目であり、関係詞節が始まるサイン程度に捉えているのです。

「who」や「which」などの関係代名詞は、接続詞と代名詞の役割をもっているわけですが、実用的な場面では、私は代名詞であることをあまり意識していません。

その方が、読み書き等がいくらか速くできるからです。


タイプBの例文でも同様です。
The train which I took was very crowded.

この例文なら「The train」を「I took」なんだなと理解します。


しかし、タイプC、タイプDの場合はそうはいきません。

それぞれ構造を説明するとき、
「is a doctorの主語」=「whose father」=「a friend's father」
「I didn't knowの目的語」=「whose title」=「a song's title」
と記しましたね。

では、改めてタイプCの例文を見てみましょう。
I have a friend whose father is a doctor.

この文を見たとき、私は「whose father」=「そいつの father(先行詞のfather)」が「is a doctor」なんだなと捉えます。

タイプAとタイプBとは異なり、多少の回り道をすることになります。
いきなり「a friend」が「is a doctor」とはできないですからね。

でも、正確な所有格の形をいちいち意識して「a friend's father」と変換せずに、「そいつの father」という意識で読む工夫をしています。
これは変換する分、時間がかかってしまうからです。

また、そのほかに「左の father(左にある単語のfather)」などといった捉え方をすることもあります。


それでは、タイプDの例文ももう一度見てみましょう。
She was singing a song whose title I didn't know.

この文なら私は、「whose title」=「そのtitle」を「I didn't know」なんだなという捉え方で読みます。



さらに速く理解できるようになりたいならば、練習して、それらのプロセスをいちいち頭の中で丁寧に全部言語化するのではなく、感覚としてそれをパッと把握できるようになったら変わると思います。

「○○は△△なんだな」などといった上記の捉え方は説明のために敢えて言語化したもので、今ではよほど複雑なものは除いて、そのような言語化をしなくても理解できるようになりました。

もちろんいきなり最初からできたわけではなく、何度も意識的にプロセスを言語化する段階を経て、できるようになりました。

スピードアップへの鍵の一つは、構造を理解して慣れたら、捉え方を工夫をし、さらに、練習してそれをパッとできるようにすることにあると思います。



いかがでしたでしょうか?

少しでもお役に立てたら幸いです。
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それではまた!

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