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ネガティブ先生の特別授業

ネガティブな思考、それは自分の思い込みに気付かせるためのもの。それなのに現代人は、日々の忙しさのあまり、それらのネガティブな感覚に向き合うべき時間が取れず、その結果として自分の感覚や感情に振り回されてしまっている。

ネガティブとは、本来自分と向き合うための良きアドバイザー。

仮に今後ネガティブが自分の中から顔を覗かせた際には、
『なるほど、いま私はこれを信じているのね』といった感じで、マイナスではなく、むしろプラスにとらえる癖をつけるといい。

そうするうちに段々と、自分本来、つまり中立に戻るために自分がネガティブを出していることに確信できるでしょう。

それなのに多くの現代人は、そのネガティブな感情を真に受け、ずっとそれを引きずり続けているのだ。

ではネガティブとの上手な付き合い方とはどういったものなのでしょう。

具体的にいえば、自分の中から嫌な感じが出てきたら、まず素直にその感覚を受け止めフォーカスします。

この際に、何よりもその感覚と向き合うことを最優先しましょう。そのためには、兎にも角にも最優先で時間と場所の確保。

自分がどう嫌なのか、なぜ嫌なのかをひとしきり味わい、現在の自分が人やモノや出来事に、どういった価値観を持って信じているのかざっくり分かればもうそれで充分。

あとはもう、その感覚は必要ありません。

最悪なのは、自分がネガティブになった周りの出来事を変えようとしたり、自分を変えようとすること。

冒頭に申し上げた通り、自分の中のネガティブ思考は、現在の自分がどんな信念をもって生きているのかという答え合わせ的に出てくるもの。

自分で自動的にその感覚を思い起こしているのですから、それに対して律儀に対応する意味はありません。

現在の自分の状況を把握したら、もうそれはサヨナラ。ネガティブな思考は何も悪くない、人間として当然のことですから。

でもその効果については把握しておきたいところ。
どうしてかというと、ネガティブな思考は自分の波長とかけ離れた周波数へ自らを誘導するからです。

だからといってネガティブな思考を解消しようとあれやこれやと抵抗する行動をとると逆効果。ますます自分本来から離れるジレンマを孕んでいる。

ネガティブな対応に追われた挙句、骨折り損のくたびれ儲けとなり、何の解決にもならなかったばかりか徒労に終わる。

結局ネガティブな思考は無視するのが一番。

寝て起きて好きな音楽を聴いたり、好きなものを食べたり、公園を散歩したりするうち、あら不思議それまでイライラしていたネガティブな思考がどうでもよくなちゃいましたとさ。

自ら貴重な時間と労力を使って向き合うだけ損です。

そんな暇があるなら、さっさと自分本来の道に戻って、自分が好きなことに没頭したほうが有意義でしょう。

こだわらなければネガティブさえも自己表現

日頃の自分の言動、それらが思い通りの結果をえられずとも、すぐに落ち込んだりしないでください。

そうすればちょっと遅れて、自分が想定していたよりも斜め上の結果がやってきて、何とかなったりするもの。結果に不満を持ち、望む結果を求め焦って行動すると、むしろ現状は悪くなっていきます。

これはもはや必然。ですからすぐに結果は求めなくていいということを日々意識してみてください。

だからいっそ恐れや不安さへも自己表現にしてみては?

歌でも絵でもなんでも。
文章でも言葉でもこだわらず。
だってそれは自分だけの大切な今の感覚だから。
嘘偽りのない、その瞬間を表現してみせて。

その結果を自身が一番目のお客さんとして見るのです、感じるのです。

そしてきっとあなたはこう思うでしょう、
『なるほど過去の自分はこんな感じだったのね』と。

こだわらず素直になれば、こんな過去の手放し方もあるんですよ。自分を素直に表現し、同時に過去にサヨナラできる。

もしまた自分の中から未来への恐れや不安がやってきた際には、この方法がオススメなので是非やってみてください。

あなたなら自分だけの方法で、必ず自分だけの幸せを掴める筈。

Merry Christmas.

「自分が嫌だと思ったことを唄にしているだけ」 Billie Eilish

Billie Eilish - bad guy (Official Music Video)

辻井伸行 /「戦場のメリークリスマス」 作曲 坂本龍一

◆著者紹介

いつも本当にありがとう。 これからも書くね。