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”思いつき”定義集Ⅱ⑰「し」ー②

【職人】多分に失敗と経験を重ねつつ高度な技術(アート)を会得した人。プロフェッショナル。艱難辛苦は必要条件ではないが「百里の道の九十を半ばとする」――その意味を噛みしめるのは十分条件になり得るかも。
◆注:この定義のなかから、いわゆるエセンシャル・ワーカーを外すわけにはいかない。身に着けた技術が広く役立っていることこそ究極のプロ(だと思う)。職人のいない世界でわたしたちは生きていけない。

【真摯(しんし)】政治家に関して、実態として言えば該当しない死語となりつつあるが、なぜか政治家ほどこの言葉を好んで使いたがる(「真摯に取り組んで参ります!」)。それだけ真摯に取り組んでこなかった証しなのだが。

【人生(2)】夢への断念を繰り返しつつ諦念に至る過程。夢は見るもの楽しむもので、そこに人生の目的や意義など持ち込まない方がいい。深刻になるほど「しんどくなる」で。ここだけの話、人生の目的や意義など、あってないに等しい。
◆注:ホモ・ルーデンス=遊ぶ人間(ホイジンガ)という捉え方もあるではないか(チャラ男のことではない)。

【進歩】人間それ自身について言えば、そんなものはない。もちろん技術的進歩はすさまじいが、それを人間の進歩と勘違いするのは感心しない。むしろ退化に目を向ければ指摘できることもある。例えば戦争。技術の進歩が殺戮の効率化に寄与している事実を進歩と呼ぶ人もいる。まさにこの考えこそ人間の進歩を阻む要因となってる。

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