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成長しない苦しさ

こんにちはヨシタカと申します。

私は中学3年生のころ成長ホルモン分泌障害低身長症と診断されました。
といいつつ診断名は曖昧にしかおぼえていません。中学生の私にとって病名より自分のコンプレックスを治すことのできる期待の方が大きかったのです。

始めはどこにでもいる背の小さい女の子でした。小学1年生の頃から背の順は一番最初、最高で前から3番目。きっと身長が伸びるだろうと思っていたけれど、身長は本当に少しずつ伸び中学校2年生の頃141センチまでのびた。かと言って平均身長にはおよばず、とてつもなく低身長がコンプレックスだった。

「え、背小さすぎない?」「女の子なんだから小さい方がいい」「背が低い方がモテるらしいよ」
そんな言葉を言われてきたが、私にとって背の低い自分はなりたい自分像とは程遠く自分自身がきらいでした。

そんなとき成長ホルモンの病気を知り、小児科を受診しました。平均身長より低いこと、検査入院などをへて、私は一般の人より成長ホルモンが半分か半分以外しか出ていないこと、そして骨の成長も少し遅いことが判明しました。しかし、一般的に成長ホルモンの治療は小学生ごろ始めなくてはならない、そのため当時中学生3年の私には骨の成長が遅いため治療できるが大きな成果はでないかもしれなかったのです。
自己注射(糖尿病の方などがやるような注射)を毎回夜に自分でやり続け最終的には143センチまでのびました。
本音を言えば、もっと早くにわかれば大きな成果も出たと思い、なんとも言えない悲しさはありました。何より私はそこまで重症じゃなくもっと大変な方もいるということ、何より身長が伸びなくて死ぬわけじゃないという現実で納得させようとしました。
その後、治療が終わり病院にも行かなくなりました。治療した2年ほどの月日は何だったんだろうとたまに虚しくなります。治療できてよかったという思いはもちろんあります。でも、後悔が今だにあります。

こんな思いをする人がいなくなればと思います。
そして、知ってほしいのです。
成長しない、成長しづらい病気があるということを。

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