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不器用な若手スタッフに伝わらない悩み

今、不器用でSW業務に入るのに知識技術がまだまだ、獲得しなければならないことの多い後輩の指導にあたっていますが・・・
アセスメントの視点をどのように伝えたら良いのか、悩ましいです。
当事者の置かれている環境や心身のこと、関係する人や物などなど・・・情報収集の偏りがあります。一般病棟での急いで早く退院支援することがパッケージ化されてしまって、対象者の理解が不足するのかな?なんて考えます。
精神の時はパッケージ化する方法なんてなくて、一人ひとりの対象者の理解して一人ひとりへの支援だったかと。

コメントから

アセスメントの視点って何?

資格取得を目指す時に
アセスメントについては学んだはずだけれど
プロセスの一つという知識だけなのか
アセスメントの実際を学んだのか
ソーシャルワークのプロセスで基本的なことなのに
急いで退院支援するパッケージ化の影響で
「退院できている」=「支援できている」
勘違いしやすいんだよね
組織はそれを評価してくれるしね
退院後、転院後に患者さんがどうなっていても
トラブルにさえならなければOKってくらいかな
そんな現状はどこにでもあるけれど
ソーシャルワークを大事に考えている専門職は
そこで評価しないのだけど
丁寧に向き合う時間がないんだよね
悩みだよね

僕の新人の頃は「何もなかった」から
フェイスシート、インテークシート、アセスメントシート
必要な項目、記入方法、配置、書きやすさ、見やすさ
色々と悩んで、何度も作り変えたこと思いまだします( ^ω^ )
この経験が、各項目の意味や繋がりを吟味できて良かった
改めてそう思いました

精神科の経験との比較がコメントにある
精神科と身体科の違いもあるだろうけど
時代と共に機能分化が進んだ影響もあると思う
精神科でもパッケージ化はされてきたけど
生活歴を書類に書くルールあるからまだいいのかも


「伝わらない」ことから思うこと

コメント内容をメモって思ったことは
若手の経験不足を考えることが多かったけれど
「インターネットがなく情報を得る」
「スマホも携帯もなく伝えたい事を伝える」
その苦労や喜びを感じた世代の経験は
今の若者にはわかりにくい

急速な情報社会の変化で価値観の変化に対して
その環境で育った若者の経験を
僕ら世代がわかりにくい
ここも理解する事が大事だと思うんです

どうやったら伝わるだろう

そう思って伝え方を工夫しなきゃと考えていた頃
先輩である自分軸になって僕がたくさん喋っていた
これじゃダメだと気づくのに時間がかかったなーー( ・∇・)
行き詰まっている後輩と話す時
後輩はどんな気持ちなのか、時に初心を話してもらったり
後輩軸で話してもらうように気をつけるようにした( ✌︎'ω')✌︎
伝えたいなら、耳を傾けなければ伝わらない

後輩軸で聴くように気をつけていると
デジタルな対応の方がやりやすい反応によく出会う
手書きはやりにくいし難しい
電話よりメールがやりやすい
マニュアル化してほしい
出来なかったことを振り返ると
事前に教えてもらえてなかったとか
悩んだり葛藤する内容が違うんだなーー
と思うことも増えていった
患者さんの希望と医師の方針の違いとか
「どうしたらいいですか?」
これをどう受け止めて、どんな向き合い方ができるか
お互いに問われている
んだよな・・
葛藤との向き合い方とか伝えても
できる方法を教えて欲しかった反応が多い
葛藤しないでマニュアル化できる方法なら
AIやチャットGPTが間違いないってなるねΣ('◉⌓◉’)

若者の意見を知る

2017年当時の学生さんに
・伝えたいことが伝わらない要因
・どんな方法なら伝わるか

について意見をもらった記録が残っていた
たくさんいい意見を出してもらった
読み進めていくと、色々と考える機会になると思う

■伝えたいことが伝わらない要因

伝えたいことが多過ぎる
興奮していて冷静ではない
相手が話を聞いていない
気持ちや考えを言語化できない
思った事をそのまま言葉にする事の難しさ
思っていることと違うことを言ったり態度に示す
素直になれていない
お互いの認知に違いがある
言い方や考えに問題や偏りがある
要点がまとまらず、何を話していいか分からなくなる
話が長く話したいことをまとめていない
自分の事だけ伝えて、相手の事を分かろうとしない
ネット上で伝わり辛い
言いたい事を言いすぎてしまう
自分に自信がない
相手にどう思われるかが怖い
申し訳なさ
思っているのに言葉が上手く出ない
話の焦点が合っていない
自分ができていない事を伝えようとすると難しい
言いたい事を自分が理解できていない
難しい内容で自分でも本質を捉えていない
何か例えようとして思い浮かばない
手紙とか電話では伝わりにくい
相手に心を開く事ができていない
伝える力が足りてない
情報を知らない
信頼関係があまりない

■どんな方法なら伝わるか

情報の取捨選択ができるような冷静さが大事
冷静になる
本当に伝えたいことだけを整理して話す
メールなど書き起こすと主旨がまとめやすいが文面からは感情が伝わりづらい
伝えたい事をきめ細かく文章化する
顔を合わせて話をする
話す機会を増やす
きちんと言葉にして相手に理解してもらえるまで言う
素直に自分の気持ちを伝える
わからないことを分かるまで訊く
相手の目を見て話す
相手の気持ちもしっかり聞いて要点をまとめて話す
後悔しないよう伝えたい事は伝えたい時に伝える
嘘をつかない
相手の立場になって考えて伝える
普段からコミュニケーションをとって相手の理解力や自分の説明力を知る
自分ができるように(経験)してから伝える
簡単に話をまとめる
思った事をバンバン言う
本題に繋がる例え話をする
ジェスチャーやイラストなど言葉以外で表現する
伝わらないのをそのままにしない
伝えたいことの本質を理解する
直接本人に話す
段々と賛同者を増やし多数派にする
人間関係を築く
相手のレベルに合わせて目を見て話す
理解しているか確認をする
体験してもらう
AIなどの導入
分かっている事でも、言葉にすること

なるほどって思ったり、ちょっと違うかなと思たり
読んでくれた人によって、思うポイントも違うだろう
経験によって気になることも違うだろう
どんなことを思うのか、考えているのか知る
そういう姿勢は大事にしたい
よね


人を知る事が複雑化してる

玄関の鍵もかけないで出かける
挨拶しないと怒ってくれる地域のおじさんやおばさんがいる
そんな地域、時代を経験して
今は同じ建物に住んでいる人さえ
挨拶もしなければ、見た事ないなんて普通にある
SNSでは知らない人からフォローされる
詐欺とわかる怪しい美人から挨拶される
久しぶりに挨拶できる友人は嬉しいけれど
複数アカウントを持つ人は多いらしい
みんなSNS上でもいろんな顔を使い分けている
友人も知らない人も本当の表情を見ることはない
そんな経験もして
多様化して複雑化してきたのかな
そんなんことを感じる事もある

自分を知ることに関連して
たまたま読んだ記事が面白いと思ったので
リンクを貼らせてもらいます↓↓

SNS疲れや自己の空洞化という文字にしっくりくる
新しい障害も増えるだろと想像する
自分らしくって何?って想像以上に悩む人がいるのだろうか


揺らげる力が大事

そう習って自分を分析してみたりしたけど
アナログな僕はレコードやカセットテープのように
A面、B面くらいで説明がしやすいのかもしれない
現代はクラウドや仮想空間に
カテゴリー化してるようでごちゃごちゃして
目に見えない状態だけど存在している
AかBかで揺らぐのとは次元が違うのかもしれないな・・

優先すべきはクライエントの利益と学ぶけれど
そんな理想的なことに拘って
期限内に結果が出せないんじゃ評価できない
いつの間にか組織の利益優先で考えて動いている

何をどう揺らげばいいのかもわからない
揺らぐってストレスでしょ?
強要されるのもハラスメントじゃない?
と思う人もいるのだろうか
そんなことさえ考えてしまう

聴いて理解して向き合うしかない

時代とともに急速に変化していることは間違いない
そのスピードは加速している
チャットGPTの進化に人類が追いつけないと
一時停止の署名活動が始まるくらい
未来は目まぐるしい価値観の多様化に追いつけないだろう

人にできることは基本に立ち返り
理解したいと向き合い、聴いて、
「気持ち」「思い」「考え」のキャッチボール
丁寧にするしかないのではないだろうか

パッケージ化されて効率的な結果が評価される
それを求める仕組みだけの社会にしない事
「楽」を求めるだけではなく
不便や努力や苦労も大事に
「楽しむ」を生みだせる社会に
なればいいなと
そんなソーシャルワークの実践が求められるのかな・・

最後まで目を通していただいてありがとうございます
感想やご意見をいただけると嬉しいです٩( ᐛ )و

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