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恩送りの循環を生み出すコーチングとはどのようなものか?

恩送りコーチの山田です。
今回から仮称ではありますが、「恩送りコーチ」と名乗りたいと思います。

「そもそも『恩送り』って何?」と思った方も少なくないように思います。
僕も今考えてみると、つい半年前まではあまり馴染みのない言葉でした。

今回は、僕が今から取り組んでいこうとしている「恩送りコーチング」について、その世界観や仕組みなど、記事にしていきたいと思います。

■そもそも「恩送り」とは何か?

恩送りとは、英語にすると「pay it forward」(ペイフォワード)で、自分が受けた善意を他の誰かに渡すことで、善意をその先につないでいくことを意味します。

「AさんはBさんへ。BさんはCさんへ。CさんはDさんへ」と、受けた善意の贈り主に対してお返しをするのではなく、自分がギフトできる次の相手に対して恩を繋いでいくイメージです。

近しい言葉である「恩返し」は、2者間の出来事。
AさんがBさんへ贈った恩を、BさんがAさんへ贈り返すイメージです。

恩返し自体も人間にある優しさを十分に感じて僕は好きですが、恩送りの良さはその広がりの大きさにあります。

以下のように、自分がギフトした優しさが世の中を大きく巡って自分のところへ還ってくるような世界です。

画像引用:一日一図@図解思考塾

■恩送りの実例

ここで、「でもこれって頭の中だけの世界なのでは?」「ビジネスの世界においても成り立つの?」という問いが生まれた方のために、2つほど実例を紹介させていただきたいと思います。

①カルマキッチン

画像引用:東大新聞オンラインより

こちらは、都内にまれに出現するポップアップレストラン。
一般的にはレストランで食事をしたら代金を払うものですが、ここでは入店した時点ですでに自分の食事代が以前のお客さんによって払われています。

②クルミドコーヒーさんの「お手紙コーヒー」

東京・西国分寺駅にあるクルミドコーヒーさんにも、恩送りの仕組みがありました。

「お手紙コーヒー」は、700円までのドリンクを、お店に来る次の人のために贈るor受け取ることができるメニュー。

贈る人は、コーヒー代として「お手紙カード」を一枚700円で買い、メッセージを書いた手紙を店内のラックに置いておきます。

贈られたい人は、店内の手紙を選び店員に告げ、手紙への返信を書いて店に預けたら、コーヒーを受け取ることができます。

調べてみると、元々これはイタリア・ナポリの伝統的な習慣に起源を持つシステム。
バルやカフェでコーヒーを注文する時に、コーヒーを必要としている他の誰かのためにも事前に料金を支払い「保留」しておくため、「Suspended Coffee(保留コーヒー)」と呼ばれているそうです。

■恩送りコーチング


僕自身、対話を通じて人の自己探求を支援したいという気持ちもあり、恩送りの設計をコーチングサービスに取り入れられないかなと思うようになりました。

まずはテストでやってみたいと思いますが、以下のような流れで進んでいくイメージです。

以下の画像は、2人以上・2回目以降のセッションが発生する際の進め方やお金の流れについて可視化したもの。

今後も日々サービスの仕組みをわかりやすく言語化・可視化し続けていきたいと思いますが、共感・共鳴いただける方がもしいればすごく嬉しいです☺

■まとめ


人の心への関心だけでなく、人の心が社会システム(特に経済・お金)から受ける影響へと僕の関心が広がったのが2017年。

当初は既存の金融資本主義経済・市場経済の中身を理解しようと、会計を学んだり株式投資などを意識的に体験してきましたが、最近は金融資本主義・競争原理自体の仕組みやその隙間にある経済への関心が強くなっています。

人の愛情、人の優しさに触れやすい経済の在り方・人との関わり方の一つとして、贈与経済・恩送りの循環はすごく僕の好みです。

今後も日々学びながら、構想をブラッシュアップし形にしていきたいと思います。

今回も最後まで読んでくれてありがとうございました☺

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