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私の仕事は悪人がやる、それ!?

左側は、前職時代の社長が「これ、やるよ」と私にくれたメモ。
右側は、それを受け取った私が「あ、これはマズいぞ」と危機を感じて、自分で解釈を書き留めたメモ。

ホンダ3代目社長・久米是志さんの『才徳』の話を聞いて、自分でメモしておいたものをそのまま私にくれました。いまや古文書物みたいな紙の色になっていますが、いまでも大切に持っています。

『聖人 愚人 小人 君子』は、司馬 光 [しば こう、1019年-1086年、中国北宋代の儒学者、歴史家、政治家] が、編者の『資治通鑑』のなかで云っていることです( http://www.foster1.com/article/15399896.html )。

これを渡されたとき、「なんで自分にくれたのか」については一瞬でわかって、けっこうショックでした。詳しくはとても書ききれないのですが、要は「おまえのやってる仕事は、悪人のやるそれになってるぞ」ということです。『才』そのものも勘違いしていたんだろうけど、これを他責で振り回していたので、これ以上続けると自滅すると思ったのでしょう、見かねてブレーキを掛けてくださったんだと思います。

いま振り返ってみれば、大した『才』でもなかったのは間違いなく、ただただ恥ずかしい限りなのですが、それを貶(けな)さずに『徳』との在り方やバランスのほうで教えてくれました。

若いヒトというのはどうしても『才』だけで走りがちです。

それが若いヒトたちの熱くてすごいところでもあり、武器でもあります。でも、『才』だけで走ると、いつの間にか独りぼっちになってしまうんです。それこそ『才』の発揮どころを失ってしまいます。

自分が危ないときにハッと気付かせてもらったことが救いになって今が在るわけなので、同じようなことしか出来ないけど、そういうヒト(←『才』が素晴らしいからこそ)それぞれのタイミングでブレーキを掛けてあげることが、けっこうあります(笑。

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