労働者
日本で選挙が始まるということで、在ウィーン日本大使館からも在外投票のお知らせが届いたが、どうも予定が急すぎる。これはもしかすると、自民党にとってみれば、新型コロナウイルスの感染者が減っている今ならチャンスと考えたのかもしれない。つまり次の感染の波が日本に襲っている時期に選挙をやれば、政府はコロナ対策の不満から選挙戦が不利になるじゃないかと考えたじゃないだろうか。いずれにせよ、選挙日程はもうすぐだということで、一部の国では在外投票の準備が間に合わず取りやめとなっている地域もあるようで酷い状況だ。そもそも電子投票にしろと思うけれども、いくら自民党が技術大国だと自慢げに語ったところで、その技術が社会や生活に使えないのが日本ではないか見窄らしいが、不満を述べると延々と続くのでやめる。
次の選挙では、何と言っても、野党4党が連合し政権交代を狙うということか、それは以前と比較すれば良い結果を残すかもしれない。それに対し与党は「共産党」が政権に入り込むことなるかもという謎?の危機感を訴えている。各国政政党の党首が政策をアピールするTV番組を見たのだけども、どの政党も再分配だとか成長だとか、最低賃金の引き上げだとか、政策そのものは大幅に違うはずなのに、抽象的な言葉使いにすると、とたんにみな同じ言い回しになってしまった。そもそも、資本主義をどうやって終わらせるのか、人間にとっての労働とは何なのか、今ある労働を削減しようと訴える政党は少なくともなく、とても残念な気持ちにもなった。そもそも、働きかた改革を推進している厚生労働省には、いずれかの機会に人類にとって「労働」がなんであって、なぜ我々は労働しているのかを聞いてみたいと思う。
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