オランダの子ども向けニュース番組'NOS Jeugdjournaal'で見た「子どものSNSとの向き合い方」についての報道【359】
今の子どもたちは、生まれた時からデジタルデバイスに囲まれて生活しています。私たち大人も仕事や日常生活の中のほとんどで、スマホやタブレット、パソコンといったデバイスを見ない日はほとんどないと言えるのではないでしょうか。
現在、私も一人の娘の親として子どもの「スクリーンタイム」をどうしていくべきなのかをよく考えます。家庭で、子どもがアニメを見たりゲームをすることは、決して悪いことばかりではなく、言葉の習得や新しいものへの興味のきっかけになることもあります。
その一方で、私たち大人も同じですが、「ついつい長時間見てしまう」ことについて、それが継続される状況であれば、子どもにとってはかなり危ないことなのではないかと思います。
スマホを一日中見ている、スマホがないと落ち着かない、来客があっても対応しようとせずスマホに夢中になってしまうということが今は起こっているのだと思います。
今回、オランダの公共放送'NOS'で、子ども向けのニュース番組である'NOS Jeugdjournaal'でSNSに関する報道に興味を持ったので、記事に記録しておきたいと思います。
こういったソーシャルメディアに関する報道を見て、自分の今の状況を確認するために子どもと議論することがとても大切だと思いました。
政治家たちがTikTokで際限なくスクロールするのをやめてほしいと考えている
Politici willen dat je niet meer eindeloos kan scrollen op TikTok
ニュースの内容は、タイトルにもあるように、TikTokなどのSNSで際限なくスクロールすることは非常に中毒性が高く、そういった機能に対して制限を加えるかどうかを議論しているということでした。
ニュースの説明('NOS Jeugdjournaal'のサイトより翻訳)
SNS離れを望む若者も
私もこういった話題に興味があるので、日本語教室の子どもたちと同じようなテーマで家庭や学校ではどんな状況なのかを話したりします。
先日、妻が仕事で出会った若い人たちの話を聞くと、20代の層の中でそういったソーシャルメディアに流れていく人たちの大きな流れに反発し、リアルの世界の重要性を感じてSNSは全然していないという人たちがいることもわかりました。その人曰く、SNSは情報が多すぎて疲れるということだそうです。
これはただの私の憶測でしかありませんが、幼い頃にデジタル空間ではないリアルな世界で、人とのつながりを感じる経験があると、こういった意識は生まれてくるのではないかと感じました。
手元にあったらどうしても触ってしまう、というのは幼い頃は仕方ないことなのかもしれません。だからこそ、大人がデジタルデバイスをただ与えるかどうかだけでなく、そうではないリアルの世界の楽しみ、例えばものづくりや自然に身を置くような機会が必要なのだと思いました。
また別に日のニュースには、オランダの中学校ではスマートフォンの禁止がスタートしたとあったので、またそのニュースも記録したいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?