血圧の診方をおさらいしましょ
1月27日 水曜日
昨日はとても暖かく、もう春なのかと錯覚するかのような陽気でございましたね
寒いと思って厚着しちゃって、駅まで歩くのに汗かいちゃったじゃないですか、どうしてくれんですか、責任取れますか?太陽さん!!!!
あ、すいません、取り乱しました、本題に入りましょう
さて、本日お送りする内容は血圧の診かたについて改めてお伝えしようと思います。
血圧には
「最高血圧」=「収縮期血圧」
と
「最低血圧」=「拡張期血圧」
があり、そして
「脈圧」と「平均血圧」がありますよね
一般的にも血圧をはかるのは容易になり、測る機械もコンパクトになりいつでもどこでも血圧が測れるようになりました
それに伴い、自分で血圧チェックをするようになりました。
高血圧ガイドラインによれば
現在の高血圧となる基準は
最高血圧 / 最低血圧
140 / 90
↑の値を超えると、高血圧=降圧治療が推奨される値となるそうです。
しかも、正常高値血圧という範囲もあり
それは130~139/84~89
~まだ正常だけど、もうすぐ高血圧になるから、気を付けてくださーい~
という位置ですね。
日本において、高血圧の方は推定4300万人おられるそうで、日本人の3人に1人が高血圧なのではないかと、そして高血圧は心疾患や脳卒中を引き起こすリスクが上がると言われています。
※ちなみに、2008年に世界で10億人を突破したと発表されています、すごい人数ですよね
ですので高血圧と診断された方には、降圧剤を処方して、血圧を調整する方法が一般的です。
代表的な降圧剤は以下の通りです。※薬剤師ではないので、コピペです。
〇ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
~薬品名~
セタプリル ゼストリル タナトリル コバシル エースコール カプトプリル レニベース アデカット ロンゲス チバセン コナン オドリック プレラン
~作用~
アンジオテンシンⅡは血管を収縮させたり、腎臓でのナトリウムや水分の排出を抑えて血液量を増やす作用があり、血圧を上げます
このアンジオテンシンⅡはアンジオテンシンⅠがアンジオテンシン変換酵素(ACE)の作用を受けて作られます
ACE阻害薬はアンジオテンシンⅡが作られるのを防ぎ、血管を広げて、血圧を下げます。
~副作用~
空咳やのどの違和感、むくみなどがあります
〇ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
~薬品名~
ミカルディス ディオバン ブロプレス ニューロタン オルメテック イルベタン アバプロなど
~作用~
アンジオテンシンⅡはその受容体に結合して初めて血管を収縮させ、血圧を上げる作用を示す、つまり受容体への結合を妨げれば血圧が上がるという反応は起きない
ARBはアンジオテンシンⅡが受容体に結合するのを妨げて、血管を収縮させ、血圧を下げます
~副作用~
軽い動悸やめまいなどがあります
〇カルシウム拮抗薬
~薬品名~
ノルバスク アムロジン ニフェジピン ヘルベッサー バイミカード バイロテンシン ニバジール カルスロット アテレック カルブロック コニール等
~作用~
心臓や血管が収縮するときには細胞内にカルシウムイオンが流れ込みます、カルシウム拮抗薬はカルシウムイオンが細胞内に流れ込むのを抑え、血管を広げることで血圧を下げます。
~副作用~
顔のほてり むくみ 頭痛 動悸 便秘などがあります
〇利尿薬
~薬品名~
ナトリックス アルダクトン フルイトラン ラシックス ルブラックなど
~作用~
腎臓で、塩分と水分を身体の外に出す働きを促して血圧を下げます
~副作用~
脱水・低カリウム血症 糖尿病 痛風など
〇α遮断薬
~薬品名~
カルデナリン デタントール エブランチル ハイトラシン バソメット ミニプレスなど
~作用~
血圧を上げる神経の働きを抑えて、血管を広げ、血圧を下げます
~副作用~
立ち眩みやめまいなどがあります
〇β遮断薬
~薬品名~
テノーミン メインテート ロプレソール インデラルなど
~作用~
血圧を上げる神経の働きを抑えて心臓から拍出される血液の量(心拍出量)を抑えたり、血管の収縮を弱めたりして、血圧を下げます
~副作用~
脈拍数が少なくなる、手足の冷えなどがあります
以上が代表的なお薬と、薬品名、作用、副作用をまとめたものです
お気づきだとは思いますが、このお薬たちは基本的に血管を広げる、水分を外に出して水分量をへらし、血液量を減らし血圧を下げる
という効果を持っていますね
これから先の内容はあくまで参考程度に見ていただきたいものですが、これは原因を取り除くものではなく、対処療法的に血圧を下げているだけで、血圧が上がっている原因、例えば、なぜアンジオテンシンⅡが活性し血圧を上げようとしているのか?
血圧を上げる神経がなぜ亢進しているのか?
という大元の部分に関しては手出しができていない、もしくはわからない
という状況であるということです。
そりゃもちろん、薬を飲み続けなければ行けませんし、薬をやめれば血圧が上がるのも当たり前ですよね。
なんせ原因を治しているわけではないのですから。
表に出ている身体のサインを無理くり押さえつけているにすぎません。
そもそも、今の基準値は少し低すぎるようにも感じるのです。
初めに決められた基準値は年齢+90 の値だったということですし、この時はこれで問題がなかったということなんですよね。
このころに比べて何が変わったと言えば、働き方と、食事でしょうか・・・
今までの臨床試験の結果に基づいて今の数値になっていることは確かにうなずけるのですが、降圧剤による副作用が大きすぎるのです、ここに書かれてる副作用だけではないのが現状かと、、、
血圧が上がる=身体が血液を送り出すために力を使っている⇒降圧剤⇒血圧を下げる=身体が想うように血液を送り出せない
とも取れます。
もちろん、薬をいきなりやめてもらうなんてことは致しませんが、少しづつでも薬の量を減らすように、もっていかせていただくのが私たちのお仕事だと考えています。
そのためには、血圧が上がっている原因をユミエパルス(脈診)で突き止め、そこの治療と食養生をお願いする、そして少しづつ薬の量を調整しながら、最終的には薬を無くしていく。
一般的な塩分が原因とかいうわけではなく、本当の原因は何なのか?
というところをしっかりと見定めなければいけません。
実際にその見極めをして、治療をすればその場で血圧はどんどんと下がる場合も多いです。
そしてそれを継続するために食養生を頑張っていただくことが肝要です。
ここで、もう1点。
最高血圧と最低血圧にだけフォーカスしていましたが、もう一つ見てほしいところが「脈圧」です。
最高血圧と最低血圧の差の数値のことなんですが、これもとても重要です。
この値が60を超えていたり、逆に40を下回ると、要注意です
60を超えてくると、血栓などができやすいかもしれませんし
40を下回ると、免疫が落ちてきているかもしれません
ぜひ血圧を診る時はこの脈圧も注意してみてほしいところですね!
血圧の値について正確に知識を得ながら、薬は飲まないに越したことはないですが、薬とも良いカタチで卒業できるように食事も大切にしていきましょう!
ということで本日は以上です、ありがとうございました!
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当セミナーでは、ユミエパルスとそれに伴う食事情報、そして鍼灸治療の技術についても学ぶことができます。
脈を用いて、どういう風に治療に落とし込んでいくのかもお伝えしますので、皆様のご参加心よりお待ちしております。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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