マッチングアプリを始める前に気づきたかったこと3選

こんばんは。今日は一人で酒を飲みました。飲んだ直後よりも数分後のほうが酔いが回るようですね。頭がぼーっとしています。

私事ですが、昨日をもって登録していたマッチングアプリをすべて退会しました。真面目系のをふたつ、遊び系のをひとつ。彼氏ができたわけでもなく、悪い人にひっかかったわけでもなく、たんに向いてなかったからです。これも後で気づいたことですが、マッチングアプリというのは向いてない人がやると他人を傷つけます。
また寂しいときに魔が差して始めちゃうかもしれないので、先に気づきたかった「向いてなかったポイント」を今のうちにまとめておきます。これから始めようと思ってる人のチェックリストにもなればいいかな。

①彼の「いいね」はわたしへのいいねじゃなく、記号へのいいねだよ。

だいたいのマッチングアプリでは、最初に顔写真と年齢、好きなものをプロフィールに設定する。それさえあれば始められるし、「○○好きな人」限定で恋人を探すことも簡単にできる。だけど、逆に言えばそれだけで「いいね」か「スキップ」かを判断されてしまうわけで。
わたしの場合、真面目系のアプリでは実物とのギャップが生まれないよう詳しめにプロフィールを設定した。「知的な会話を楽しみたい」でマッチした相手とは政治の話だけしてフェードアウトしたし、「ハロプロが好き」でマッチした相手とは後藤真希さんの素晴らしさを語り合っただけで満足してしまった。「アメリカ文学が好き」って書いてたときにマッチした相手は、レポートの相談に乗ってくれたきり音信不通。
要は、わたしも相手も「〇〇が好き」って記号しか求めてなかったってこと。好きなものの話題が一段落つけば、お互いに興味がなかったって気づいてしまう。つぶしが効くように共通の記号が多い人を選んだとしても、結局それはその人自身にたどり着くまでの遠回りをしているに過ぎない。
ちなみに、遊び系のプロフで「三大欲求強い」って書いたら鬼のようにいいねが来ました。わかりやすいね~。

②「遊び目的」より「真剣交際」を求めるヤツのほうが信用ならない。

現実でいう「まずはお友達から」が、マッチングアプリではスワイプ一つでできてしまう。第一印象は静止画のみ、言葉は文字情報だけって条件付きで。
つまり、相手に関する全部の情報が二次元で、会うまでは本当に存在するかもわからない。アニメキャラや俳優と同じようなもの。そんな相手に「雰囲気が素敵でいいねしました!」って言われても笑ってしまう。お前、アイドルのブログから匂いまで感じ取るタイプか。
そんな手軽で薄い情報だけで繋がっておいて「真剣交際」って。記号の利害が一致してるだけで「信頼し合える関係」なんて築けるとは思えない。スワイプ一つの相手にそんなに誠実になれないし、求められても重い。画面の向こうの相手をリアルに描けないような想像力のない女には、マッチングアプリなど100年早かったのだ。

③入り浸ると、男性を人間扱いするのが難しくなるよ。

わたしが最低だってだけの話かもしれないが。「いいね」を捌いてるうちに人を選別できる身分だと勘違いしてしまうよって話。
どのアプリでも、身なりを整えてる女子大生ってだけでそれなりにいいねが来る。最初は一人一人のメッセージに答えてたのがキャパオーバーになって、顔やメッセージの感じで選ぶようになって。最終的に「10歳上でこの文面はキツイな」とか「この人のキス顔見たくないかも」とか、選ばない相手を毒づくまでにもなってて。
ある時点でハッとした。画面上の存在でしかないのをいいことに、自分がされて嫌なことを全部やっていた。顔や年齢で判断したり、学歴や職種で足切りしたり。記号で見るしかないのを言い訳に、相手が生身の人間だって事実を見ないようにしていた。
手軽に承認欲求を満たせるってことは、手軽に選別する裁量を持ってしまうことでもあって。モテ慣れていない人間はそれをコントロールする術を持っていない。思い上がって記号に目を眩まされるような人間に、マッチングアプリをやる資格はない。

とりあえずはこんなもん。マッチングアプリは恋活のツールというより、自分の醜悪な部分を知るための教材でした。後悔はしてないけどもう懲り懲り。
もう少し人間として成熟するか、記号だけ・身体だけの割り切った関係に満足できるようになったらやるかもしれません。恋させてくれる相手を求める前に、恋するうえでのリテラシーをつけるほうが先決でしたね。

長々と書いてる間に酒も抜けてきました。反省文はこの辺にしてそろそろ寝ます。

明日はもうちょっと成熟できますように。おやすみなさい。

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