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透明コーラのマーケティング施策について1時間で考えてみた

コカ・コーラ クリアって知ってますか?(私ずっと透明コーラって呼んでた…)

従来だとアメリカ本社で商品企画してるらしいんですが、コカ・コーラ クリアは日本で商品企画され日本限定商品として発売されました。
ちなみにアメリカでは15年くらいまえに透明コーラをペプシとコカ・コーラが発売して、どっちも生産中止になってます。

で。

日本でも案の定、夏の終わりとともに店頭からだいぶ姿を消した(少なくとも私のまわりでは)透明コーラについて、ちょっと調べてみました。


なんでコーラを透明にしたのか

・夏市場に向けて、無色透明なコーラ・クリアボトルで爽やかさを演出
・ビジネスシーンで気軽に飲める透明色で、これまでに取り込めなかった30代のビジネス層も取り込みたい

多くの透明飲料も同じだと思うんですが、上記2点が主な理由みたいです。
さらにコカ・コーラクリアでは夏市場への対応ということで、レモン感をアップしてスポーツ後などでもスッキリ飲めるようにしています。

結論、透明コーラは売れたのか

IR上、個別に「売れた」「売れなかった」の言及はなかったのですが、どうやら炭酸部門の好調に一役買ったという認識のようです。

炭酸は、前年(2017年)比で5パーセント増加しました。これは「コカ・コーラ ピーチ」や世界初の透明な「コカ・コーラ」「コカ・コーラ クリア」に加え、強炭酸水「ザ・タンサン」等の新製品が好調に推移したことによるものです。


ついでにPOSデータの調査を見てみましょう。

上のグラフがコカ・コーラクリア、下がサントリーの透明な白桃ティーの推移です。

並べてみると金額・店舗あたりの数量とも倍くらい違うんですね。
推移の傾向としてはほぼ同じではと思いつつ、数量の落ち具合はコーラの方がやや急のように見えます。

簡単に4Pっぽいものもしてみました。

決してわたしがちゃんと調べなかったわけでは…ないのだ……(ヽ´ω`)

プロダクトに関しては狙ったところに対して紐付いてるものの、価格・販路とも通常のコーラとほぼ一緒です。
プロモーションについては、イベントくらいでほぼ見当たりませんでした。SNSの投稿もほぼなし。
ちなみにスーパーなどの小売店では半額以下に叩き売りされてる情報もあったので、「話題性のみの一過性商品」的な見方をされてるんじゃないかなと思います。


切ないね…(´;ω;`)

透明コーラはビジネスマンを変えたのか

個人的にはここが一番気になったので、ちょっと考えてみました。先のPOSデータの情報によると、30代女性、あとは若者・話題性に乗った層が中心のように見受けられます。

「ビジネスマン、透明コーラ、飲マナイ」
これが私の結論です。

で、結論づけた上でじゃあどうしたら良かったのかを考えてみました。

ちなみに、たぶんコカ・コーラ社的にはそんなに本腰入れて売り出す商品じゃなかったんだろうな若者向けにちょっと施策うったくらいだろうな、と解釈した上で「じゃあ本気でビジネス層に売るには?」を考えてます。私コカ・コーラの人じゃないから販売戦略とか知らんもん。

簡単に考えてみただけですが、「ビジネスシーンで飲む」というのを根付かせるためには結構根本から改革が必要なのでは?と思いました。他の透明飲料との差別化(コーヒーじゃなくなぜコーラか)を考える必要もありますよね。

あとイメージ認知でいくとSNS広告を使って性別・年代・ビジネスマンっぽい層にちゃんとターゲティングして広告配信してもいいかなと思います。発売前後のコカ・コーラの公式SNSはFIFAとのキャンペーンで、コカ・コーラクリアについてはほぼ言及がありません。

せっかく大金つっこんでPRもしてますが、109の店頭です。30代ビジネス層が寄り付けないスポット上位でしょう。
渋谷でもヒカリエある方とか、せめてモディらへんとか、もっとオフィスよりの方が良かったのでは。


おしまい

結果的に売れてるのでよかったねって話ですが、オフィスで30代のオジサンとかがゴクゴク透明コーラ飲んでるのもちょっとおもしろいのにな…と思った次第でした。

ちなみに私が今飲みたいのは、いろはすバナナミルクです。あれは意外と美味しかった。

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