melancholic days 『リプレイ』
8mmフィルムのダメージ加工のような日常を少しずつ切り取りながら8月の熱風の中、少しずつ自分の感覚を擦り寄せる午前0時。
日々の日常や過去の亡霊を横眼で観ながら、硬質な時計の針の音が時間をグルグルと逆行させたり未来に運んでくれたり…。
突き刺さる衝動や怒りを解放してくれる虚しさの大きなカタマリから吐き出した声と書きなぐった歌。錆びかけたギターの弦から紡ぎ出される音は少し薄いグレーな色だった。
俺はずっとこのひと時の静寂の中で日記のように歌を作って壊れかけた心を癒してきたんだろう。
リプレイ
例えば君の声が 聞こえなくなったとしても
記憶の奥 探して 繋いで
再生することが 僕にはきっと出来るから
例えば君のカラダが透明ですり抜けてしまっても
孤独の先 希望 陽炎 揺れる太陽光
この心拍が 波の果てまで
風に流され辿りつくまで
夏の終わりの蝉の鳴声
遠ざかるのは記憶じゃなくて
拍手喝采 浴びて生まれた
不安混じりの喜びの中
狂ってるのは 時計の針でも
この世界のシニカルでクレバーな
仕組みじゃなくて
探してみろよ
この世界に生まれた意味を
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