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いつかは来る、別れの時

愛用していたリュックのファスナーが壊れてしまった。
見栄えの問題もあるけれど、知らない間に中の荷物が落ちてしまうのは困るから、このままでは使い続けられない。

買い替えるしかないかと思いつつ、もしかしたら自分で修理する方法があるかもしれないという淡い期待が頭をよぎった。
キーワードを打ち込んで検索したら、まさにそれだよと言いたくなるタイトルが現れる。「簡単ファスナーの取り換え」、僕にもできるかもしれない。

でも。
動画を見たら、いい意味で踏ん切りがついた。

700円で購入したとされるファスナーを、手縫いでリュックに縫い付けるその様子は、僕にしてみれば職人技。「ここは○○縫いで」と説明が書かれていても、それがどんな縫い方なのかは調べないと分からない。
仮に調べて分かったところで、どのくらい時間がかかるのかと質問されたコメントには「2、3時間くらい」と回答があった。
職人が2、3時間かかるなら、僕がやれば半日かかるのだろうか。そして、それだけ時間をかけたものが残念な仕上がりだったら、・・・。

そうして、自分で修理する選択肢は、消えた。

専門の業者で修理してもらう方法では、ホームページ上に書かれた目安の金額はリュックを買った時よりも高い。

名残惜しいけれど、別れの時を迎えたようだ。


仕事用リュックとしては2代目。コロナ前に携わった仕事が移動が多く、両手を自由に使える方が都合がよかったから、手提げタイプの鞄からリュックに変えた。はじめは少し抵抗もあったけど、そこの頃からリュックにスーツ姿の人を見ることも増えてきたし、使い慣れたら便利に感じる。

2年前に買ってから、たまたま出張が重なっていろんなところに出かけたのもいい思い出だ。日本全国とまではいかないが、九州全県に、関東、関西。一泊二日の旅行なら、このリュックと手提げ鞄があれば、キャリーケースは要らない。手荷物を預けなくて済むから、飛行機の乗り降りも楽だった。

どんなものでも、いつかは手放す時がくる。
なんて立派なことを言いながら、活躍してくれたリュックに別れを告げる。

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