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対談本が好きになりました

今週は、読書にまつわるあれこれを書いています。今日は、「本」の好みも変わるよね、というお話し。

以前は避けてた時期があったのに、今は好きだと言いたい分野があります。「対談」の本です。
なんておもしろんだろう、と思わせてくれたのは、河合隼雄先生と吉本ばななさんの対談本でした。

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今、表紙のお二人の笑顔を見ながら、何かが許されたような気持ちがしています。きっと、この写真は、話し始める前ではなく心が打ち解け合った後に撮られたものでしょう。自然な笑い声が聞こえてきそうです。

誰かと対話するのはおもしろいもので、お互いに言葉を重ねるうちに、当初は考えもしなかったものが飛び出してきます。心を許した時にふと出てくる何気ないことばに、その人が大切にしているものが見えてくる。予想しない展開に引っ張られながらも、ある地点に到達すると、すべて必要だったんですねと深い納得感を得られる。
回り道にも思えるようなおしゃべりが、心の奥にあるものを少しずつ取り出して組み立ててくれているようです。

対談本を避けていた時期は、この回り道が無駄なものに思えていました。
「○○になれる△△ステップ」「□□できる××術」のように、一直線に答えだけ教えてくれる方が効率的だし、そんな本を好んで読んでいたからです。

本当は、どちらがいいとかではなく、その時の興味関心や自分が置かれた状況で、バランスよく触れていくのが理想的なんだと思います。

今は、対談本が好きな時期。
しょっちゅう読んでいるわけではないけど、時々気になってパラパラめくると、そのお二人の空気感が心をほぐしてくれるのです。
ついでに、読んだときに投稿したものを振り返ると、いろいろあったなぁと思わせてくれます。

◆『なるほどの対話』を読んだ時の投稿
やっぱりとってもおもしろい!!
10年以上前に出た本なのに、今の状況にも通じることがたくさんある。

結局、人間は根本的なことは変わらない(なかなか変われない)のかな?って思いながら読んでます。

心に触れるためには、家族との関り方を含めた泥くさいことに向き合うのはとっても大事。

「きれいな感じのマンションみたいのに住んで、そこで小綺麗に小綺麗にすればなんとかなるという発想があって、で、そこの部屋からは汚くなったものは全部出しちゃう。これって異常なこと」
などなど、納得だなと。

今の僕も核家族で生活していて、老いや死と距離のある暮らし方になっているので、綺麗なものだけ寄せ集めた感じにはならないようにしたいな。

2017年12月26日


昨日の投稿で書いたように、この本は地域の人に借りて読みました。

で、手元に置いておきたくなったから自分でも買いました。吉本ばななさんの作品にも興味がわいて、対談の中で話題になった本を読みました。
同じように、小川洋子さんの『博士の愛した数式』も、河合先生との対談本がきっかけで読みました。

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まだしばらくは、対談本が好きと言ってそうな僕がいます。

「人」を感じていたいのかもしれません。

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