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受け取り方の違いを学ぶ事例集

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ものの見方・考え方を柔軟にし、人間関係を良好にするための事例集です
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2018年12月の記事一覧

受け取り方の違いを学ぶ事例集『成長する』

誰かと話している時に、「そんなつもりで言ったんじゃないのに・・・」と感じる反応に出会ったことはありませんか? 言葉の受け取り方は、人それぞれ。 自分も相手もお互いに尊重し合うために、 ・『違いがあって当然』という姿勢でいること ・『どんな違いがあるか』を知っておくこと が必要です。 違いの幅を知っておくことで、思いがけない反応があっても感情に振り回されず、冷静な対応がしやすくなるものです。 そのお役に立てるように、過去の体験談を事例として紹介します。どんな場面か想像を

受け取り方の違いを学ぶ事例集『手伝う』

◆夫が妻に言う「手伝う」はNGワード夫はよかれと思って言ったのに、妻は喜ぶどころか怒ってしまった・・・ 夫婦のあるある、講演ネタのひとつです。 なぜそんなことになるのでしょうか? そこには、言葉の裏にある意味と、気持ちの距離感が影響しています。 手伝う発言は、相手には「それは僕の仕事じゃないけどね」という裏メッセージが届いているというのです。 「家のことを一緒にやるという感覚がない。」と受け取られてしまいます。 親子を例に考えてみましょうか。 親がやっている家事を

受け取り方の違いを学ぶ事例集『見やすくする』

受け取り方の違いは、ちょっとしたズレがトラブルを引き起こす原因になります。 職場ではこんな事例があります。あなたの周りでは、似たようなことは起きていませんか? <課長> この前、修正を依頼した資料の件だけど、どこも直ってないじゃん。 <部下D> えっ?ちゃんと直しましたよ。 <課長>どこが? <部下D>ほら、グラフの部分。「見やすくしておいてくれ」って言われたから、カラーにしておきました。 <課長>色をつけろなんて、ひと言も言ってないだろ。グラフ部分が細かすぎて見づらいから

受け取り方の違いを学ぶ事例集『大事にする』

ひとつの言葉で複数の受け取り方ができる。 それがトラブルの素にもなれば、相手との会話を深めるきっかけにもなる。 言葉のおもしろさなのかもしれませんね。 大人同士の場面はもちろん、子どもとの関わりの中でも出てきます。 例えば、「大事にする」という言葉。感覚的には分かるような気がしますが、具体的な行動は何をするのかと考えると違いが生まれます。 以前、小学校にあがってすぐくらいの長男と、こんなやり取りをしたことがあります。 あるとき、長男がソファに座ってテレビを見ていました。

受け取り方の違いを学ぶ事例集『ちゃんとする』

親子の会話で、言葉の意味のすり合わせ。 『大事にする』と同じ分類にあるのが、『ちゃんとする』。 ・ちゃんと片づけする ・ちゃんと頑張る ・ちゃんと前を見る ・ちゃんとした仕事 みたいな使い方をしますね。 この『ちゃんとする』も、どんな受け取り方をしているか具体的な行動を確認してみるとおもしろいものです。 子育て関連の研修会などで、参加者同士で意見を出し合うグループワークをよくやっています。 ある小学校の保護者向け研修会では、 『ちゃんと勉強するってどんなこと?』 に

受け取り方の違いを学ぶ事例集『変わる』

今回は、離婚に関する相談を受けていたときにとても印象深かったエピソードから、言葉の受け取り方の違いを考えてみたいと思います。 (エピソードには、個人が特定されないよう多少の編集を加えています) ◆『変わる』の受け取り方小川さん(仮名) 32歳 女性の話 『パートナーから離婚を切り出され、どうしたらいいいか分からない』 という相談から始まった事例です。 小川さんは、「私の至らなさが原因だ」と自分で自分を責め、後悔が続き、毎日がとても辛かったそうです。 何回かに渡って話を聴