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受け取り方の違いを学ぶ事例集『手伝う』

◆夫が妻に言う「手伝う」はNGワード

夫はよかれと思って言ったのに、妻は喜ぶどころか怒ってしまった・・・

夫婦のあるある、講演ネタのひとつです。

なぜそんなことになるのでしょうか?


そこには、言葉の裏にある意味と、気持ちの距離感が影響しています。

手伝う発言は、相手には「それは僕の仕事じゃないけどね」という裏メッセージが届いているというのです。
「家のことを一緒にやるという感覚がない。」と受け取られてしまいます。

親子を例に考えてみましょうか。

親がやっている家事を、子どもが手伝う。
料理で材料を混ぜ合わせたり、食事の皿を並べたり、洗濯物を取り込んだり。

我が家の子ども達も、時々やってくれます。

子どもが小学生で家庭科を学び始めると、『今日の宿題は、家のお手伝い』という日もあります。

この場合、家事の主体になるのは親。子どもは、お客様的存在です。

これが、まったく問題がない”手伝う”の構図。

なので、夫が「手伝おうか」の姿勢だと、親なのにお主はお客様かい!となるんですね。
手伝うなんてわざわざ言う必要がなく、一緒にやる・気づいたら動くのが模範解答です。

と、ここまでが講演会のネタです。

◆こんな「手伝う」がありました

ただ、ある時ふと気づいてしまいました。

我が家では、「手伝う」って使ってる・・・

僕も。妻も。


なぜだろうと分析して行きついた結論は、

『”家事はその時にできる方がやる”という状態に落ち着いたから』。


妻はフルタイムで働く会社員で、我が家は夫婦共稼ぎ生活です。どちらも仕事で帰りが遅くなることがあるので、家のことは二人とも一通りやれるようになっています。手際のよさとか料理のおいしさは、妻の方がはるかに上ですけどね。

その結果、我が家には家事ごとの役割分担がなく、先にその家事に手をつけた方がその時の担当になります。後から参戦して一緒にやる場合は、”手伝う”係。

いつの間にか、ふたりそれぞれの段取りも生まれています。

例えば、洗濯物を干すとき。
使うハンガー、干す場所、どの順番で服をかけるか、など若干違うこだわりを持っているのです。

一緒にやってスムーズ進む時もあるけど、ちょっと息が合わないとお互いに進路妨害をしてしまい「あー!もー!」となります。

その時に、飛び出すフレーズが、「そんな言うならもう手伝わん!」。


あ。ご安心ください。
この時の言い合いは、激しい殴り合いではなく、猫パンチくらいですから(笑)

◆結局どうする?

結局どうするのがいいかを考えてみると、それぞれの「自分ルール」「我が家ルール」を持つことが大切です。
『人にはそれぞれ受け取り方の違いがある』というのを土台にして。

世間一般の話は、参考になることはあっても採用するかは別問題。

「自分はどうなんだろう?」
「パートナーはどうなんだろう?」
「夫婦でどうしたんだろう?」
と、
「わたし・あなた・わたしたち」を問うきっかけでしかないのです。

・参考記事
「わたし・あなた・わたしたち」を問わない限り、価値はない

受け取り方の違いがあることを前提に話を進めると、柔軟な対応がしやすくなります。

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