ヨシムラコウジ

合同会社クラフトワークCEO。業務は電気工事と地域づくり(と時々木工)。 奈良県吉野町…

ヨシムラコウジ

合同会社クラフトワークCEO。業務は電気工事と地域づくり(と時々木工)。 奈良県吉野町地域おこし協力隊(2012-2015)在任中に、戦後開拓地トノガワへ移住。当地のリデザイン(=再開拓)に取り組む様子と、電気工事の現場での奮闘ぶりをつづっています。

最近の記事

クラフトワークLLCは設立2周年!

 自身が代表社員を務めるクラフトワークLLCが設立2周年を迎えました。  これまで仕事を依頼くださいました皆さまに、厚く御礼申し上げます。 プロローグ 思い起こせば2019年4月のこと。当時、某大学で経営組織論を教えていて法人格への関心が高まり、そしてまもなく令和になるというので会社設立を企てた(正確には法人成り)。令和元年5月1日付の登記をもくろんでいたらその日は「天皇の即位の日」で休日になり、法務局の登記業務は休みとなった。そうなったら5月まで待つ意味もなく、準備が整っ

    • 季節は秋へ

       写真は、落花生の花が終わり、子房柄(しぼうへい)が土へ向かって伸びている様子です。  畑も、エダマメ、ニンジンに加え、落花生とらっきょう、キュウリが仲間入りしています。そして、新しく畑を使ってくれる人が増えました。彼らもエダマメを育てています。二拠点居住されていて、トノガワへは週1回来られるかどうかなので、水やりは応援させてもらっています。 台風の季節到来 前回の投稿から、ほぼ1ヶ月が経ちました。  暑い暑いと思っていたら、早いもので台風が来る季節となりました。今年は海水

      • 昔取ったナントカ

         写真左・巻き結び、写真右・自在結び(トートラインヒッチ)  高校時代の同級生がトノガワへ来てくれるというので、8月2日にタープを立てました。タープだなんて、なんだかオシャレな響き。所属していたボーイスカウトでは「フライ」と呼んでいました。  屋根ができるだけで雰囲気が変わります。ちょっぴり背伸びしてちょっといいアウトドアチェアでも置けば、三密回避の立派な空間ができあがりました。自身がCEOを務めるクラフトワーク社の「応接間兼会議室」です! 昔取った杵柄  写真は、本日

        • トノガワ産ペレット生産始まりました

           近所のおばちゃんがふるいにかけているのは、ペレット。  ペレットストーブの燃料であったり猫砂として売られている、木の粉を押し固めたつぶつぶです。 トノガワ産ペレットの特徴とは 今朝、大豆に水やりをしていたら、お隣さんから「時間あったら寄って~」という声がかかりました。そのお隣さんは、以前から酒樽の底とふたを作られている職人さんです。  話を聞くと、新しい商品にペレットをラインナップするのだそうです。その特徴を3点に要約すると次のようになります。 特徴その1  吉野のスギ

        クラフトワークLLCは設立2周年!

          花咲く大豆

           今日のタイトルは、原坊の「花咲く旅路」を意識してみました。    大豆に花がつきました\(^o^)/  今週初めは1日おきに畑を見に行くような感じでしたが、その間に確実に目に見える変化が起こっていたのでした!  どうか、ぬか喜びになりませんように。雨が続くと、葉っぱをネバネバでひっつけて、その中でむしゃむしゃと葉っぱや新芽をむさぼり食うワームがいるのです。ほんとに目が離せません。 にんじんの芽が出ました!  タネの袋に、発芽率60%と書かれていた5寸にんじん。なんと原

          夏本番が待ち遠しいです

          山椒の収穫の時季を迎えます 梅雨が明けると、トノガワでは山椒の実の収穫がスタートします。  佃煮に使うような実山椒より収穫が遅いのは、漢方薬の原料になるからです。ただし、直径3mmぐらいの実の中にはBB弾ぐらいの黒い種が入っており、原料として使われるのは、その外側の薄い果肉と皮なのだそうです。粒が小粒な上に、種を取り除くとわずかな部分しか使わないことになります。  8月20日過ぎまで、暑い中で黙々と実を摘む作業が日々続くわけですが、誰かの健康に役立っているのかもと思うと少し苦

          夏本番が待ち遠しいです

          井戸ポンプの修理

           井戸ポンプ、修理しました。  それは、「はじかみの家」と呼ばれる、トノガワのとある一軒家でのことです。蛇口をひねると水が出るようになったので、長年のほこりが積もっていたお風呂場の窓際を水で流しました。タイルがピカピカになりました。一緒に、心も洗われました!  ところで、トノガワの生活用水はオール井戸水です。水道や簡易水道ではないので、カルキ臭はゼロ。つまり、塩素が入っていないので、お肌にいいかも。  これが、修理した井戸ポンプです。  十数年使われていなかったために軸が固

          井戸ポンプの修理

          草刈り日和(びより)

           今日7月20日は、旧暦5月30日。先週土曜日ぐらいから時折夏空が顔を出し、ぎりぎり五月晴れです。とはいえ、梅雨明けは月末になるとか。  セミの抜け殻もちらほら見かけるようになりました。そして、トノガワではあちこちで草刈り機の音が聞こえていました。貴重な晴れ間、まもなくお盆もやってきます。私も残っていた場所をせっせと刈りました。そこには貸主さんの家のお墓もあるので、これでいつお盆の準備、掃除に来てくれても大丈夫です。  確か13日にまいた大豆が、ようやく次々と顔を出し始めま

          草刈り日和(びより)

          コウジが麹でcozy

           朝、畑に行くと大豆の葉の上に水滴がのっていました。きれい!  そして、久しぶりに太陽が顔を出したように思います。苗たちも枯れることなく、まっすぐ育っていてそれはそれはうれしかったです。  それから、月曜日(7/13)に新たに大豆をまいたのですが、前回6月末よりも気温が低いせいか、昨日ようやく子葉が頭をもたげ始めたところです。 麹のお仕事 ところで、火曜日の朝食。白いご飯を食べることにして、とりあえずおかずがいるなと用意してみると次の4品が揃いました。 ・取れたてキュウリ

          コウジが麹でcozy

          殿川からトノガワへ

           ここは、戦後間もなく、食糧増産と失業対策を目的として作られた集落、殿川。十数年耕作されていなかった畑に、雨のやみ間、くもりの時を縫うようにして、そして自分ができるとき、したいときにやってきて、作物を植えることができました。  姫路から吉野へ移住し、小水力発電をきっかけにして殿川と関わり始めてちょうど8年。戦後開拓地という、先人らが入植して必死の思いで山林を切り拓いてきた足跡に、少しだけつながることができたように感じています。  殿川からトノガワへ、「再開拓」に取り組む小さな

          殿川からトノガワへ

          水と土と森の問題

           ここ吉野町では、2日続けて未明に警報が出て、学校が休業になりました。よく降りましたが、トノガワでは大きな被害はありませんでした。ですが、とりわけ九州では大きな被害が出ているようで胸が痛みます。  水と土とそれらの人為的改変は、なかなか複雑な関係にあります。  トノガワという小さな単位でも、小規模な土木的工事によって水の流れが変わったり(減ることも増えることも)、あるいは濁るという話をよく聞きます。トノガワは水道、簡易水道ではなく、飲み水は井戸水です。水みちが変わりかねない

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          畑の再生をしながら思うつれづれなこと

           先週水曜日(7/1)夕刻、畑の草刈りをしていてヒグラシが鳴くのを聞きました。夏の訪れを感じます。季節は巡り、私もまた生命の輪の中にいることを実感しました。  この今借りている畑は、N家のおばあさんが2006(平成18)年頃まで手がけていた模様です。非常にまめな人だったようで、随所にその様子が見受けられます。例えば、テレビや脚立にはいつどこで買ったかを記した紙切れがついていました。そうした記録が途切れるのが2006年。施設に入って十数年と娘さんがおっしゃっていたのとほぼ一致し

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          マキタブルーと電動化

           日曜日(6/28)の朝、大豆が芽を出していました。  金曜(6/26)夕方にまいたばかりでまだ網をしておらず、あまりのスピード発芽に一部が鳥か何かに食われていました。めざとい・・・・というか、私の認識が甘い笑  写真は、今日6月30日夕刻のものです。それにしても、食べ物の丸い粒、大豆を土にまくと、こうして芽が出て育ってきます。当たり前のことですが、命のたくましさというか、不思議な感じがします。  とうとう、充電式耕耘(うん)機、買いました。マキタです。エンジンの爆音なし、

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          半農半Xをカタチにする決意

           今日の夕刻、大豆をポットに植えました。  これまで、農に踏み切れなかった私ですが、トノガワの10年以上耕作されていなかった畑に植えます。その畑は毎年2回は草を刈ってくれていたのですが、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。いわゆる、耕作放棄地だったところです。  今回から自身が管理を引き受けることにしたので、月曜日(6/22)に草を刈りました。草を刈る前、前回の草刈りから時間が経ってワラビとススキ畑になっていました。 朝夕に畑仕事 毎年ゴールデンウィーク頃から、日中は

          ¥300

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          ¥300

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           2014年11月から、トノガワという「超」限界集落に住んでいます。  常に住んでいるのは8軒12人、その内80歳代が5人。70歳代が2名。10年経ったら、そのおじいちゃんおばあちゃんいなくなってるかも?!という村です。  このトノガワ、戦後開拓地と呼ばれる場所で、かつて日本が戦争に負けて海外から兵隊さんや軍属、その家族らが大量に引揚してくるという状況でつくられた集落です。時の政府にとって失業対策と食糧増産が目的だったわけで、今のウィズコロナ・アフターコロナの時代においてこ

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