技術を壊したり理性を外すものや感覚として語られるフリーインプロの話です。 感覚と理性 この辺りでよく語られるのが感覚派と理性派に分かれてどうこうと言ったどこかのコンサルが他人の適格を見るようなやつに似ているのを見たりはしますが、そもそもの話として、自称感覚派に理性が存在しない訳ないですし、自称理性派にも感覚が存在しないわけがないわけです。 そしてそれらは哲学の認識論的な話の新書でも適当に1冊おさえればそんな二つにわれるほど簡単じゃないのはすぐにわかる話であるわけですが、
・即興は芸術なのか 現代においてなぜか即興と芸術は結びつきやすく現代のパフォーマンスといえば即興といった路線の語り口は自分も使った事があります。 が、関わっていると即興だからそうなのか?みたいな疑問が朧げに浮かび上がって以下略、、 正直なところフリーインプロと呼ばれるノンイディオムな即興は楽器系ですとアヴァンギャルドジャズ、所謂フリージャズのオーネット・コールマン以降の流れにはなるのかと思われますが、、 歴史を学べば学ぶほど即興自体は古代から延々と行われてきている営みな
フリーインプロが自由でも平等でも個人でも扱うのが難しく政治を主にする、ということを踏まえた上で、哲学の概念系のパフォーマンスもかなり多くありそれらにもかなり矛盾が潜んでおり考慮したほうがいいんじゃないか、とか思ってしまう哲学的な概念をいくつかあげてみようかと思っております。 専門用語で伝わらないかなとは思いますがご容赦を、、 ・社会学者デュルケームのアノミー 社会の規制や規則が緩んだ状態においては、個人が必ずしも自由になるとは限らず、かえって不自由かつ不安定な状態に陥ります
前回は自由と平等の話、ジャンル周りの話でした。 今回は個人とそこからつながる政治の話をしようかなと思います。 個人について 前回は何かを受け取ることに関して個人の資質が大きいと書きましたが、その上で反対に出力側の話で「個の表現」のようなのも多く見ることができます。 個人というのもまた厄介な問題かなと思っておりまして、そもそも個人とはなんぞやという話です。 この辺りも哲学の話になりますが、西洋では2500年以上積み重ねた大仰な論理展開があり、そのあたり勉強してないとここを
ラグタイムとその特徴 ラグタイム(Ragtime)という音楽を聴いたことがありますでしょうか。 おそらく聴いたことがない、という人が多数に及ぶと思うのですが、おそらくメロディを聞くと”これ知ってる”となる機会のが多いくらい浸透している音楽ではないかと思います。 19世紀初頭にできた音楽でブルースと並びジャズのルーツのひとつと言われている音楽です。 大元は軍隊で演奏されていたマーチであり、リズムの特徴もラグタイムの大きな特徴であるシンコペーションを除くとマーチである事がわかりま
ニューオーリンズとクレオール文化 クレオール(Creole)というのは植民地生まれ、と言った意味だそうです。 ニューオーリンズ(New Orleans)は1718年にジャン=バティスト・ル・モワン・ド・ビエンヴィル(Jean-Baptiste Le Moyne de Bienville)というフランスの植民地活動家により設立されました。 また1722年にフランス領ルイジアナの首府となります。 1763年 イギリス、フランス、スペインにより行われたパリ条約によりスペイン領とな
Jazzがいつ始まったのか、というのを詳細に辿るとまずたどり着くのがJazzの創始者ともされるBuddy Boldenに行き着きます。 Buddy BoldenはNew Orlearns出身のコルネット奏者で録音も残存しているか謎で口述で色々な逸話が語られる程度にしか知られていません。 Jazzバンドの創生は1820年ごろからCongo Squareという広場(現Louis Armstrong Park)で奴隷にされたアフリカン・アメリカンの人たちが日夜アフリカ音楽による
インド古典音楽の現在と特徴 インド音楽というと、どことなく懐かしいような、それでいて初めて聞くようなシタールの音や様々な楽器を使ったドローン音、内面に没入するような優しく静かで神秘的な音が特徴です。 まるで自己の内面をより深く深く潜るような、、 現代でいうとビートルズ、詳細にはジョージ・ハリスンのシタールの師匠でありジャズシンガーのノラ・ジョーンズのお父さんのラヴィ・シャンカールやジョン・マクラフリンとシャクティをやっていたタブラのザキール・フセインなどインド音楽の達人の名
天球の音楽 ピュタゴラスは宇宙の理、星や太陽、惑星などその調和の根元がどこにあるのかを理解しようとしました。 古代ギリシャではライラなどの演奏も行われていましたが、そうした目的よりも、ピュタゴラスにとっての音楽は自然の中の理、宇宙がどのように構成され、人間がそれをどのように享受しているかを解き明かす為の物としていました。 宇宙は数の調和により構成されており、音楽も同様に数の調和により構成されていると考えました。 そのため、ピュタゴラスは音楽を解き明かせば宇宙の真理に突き
ピュタゴラスと数、音の調和 音楽を構成する音というのは自然現象であり、地球上において空気の振動を人間の感覚器官である「耳」を通じてキャッチしその判別を行う事ができるからこそ可能な原理といえます。 現代では「国語」「算数」「理科」「社会」「外国語」がいわゆる教科とされますが、古代ギリシアでは「哲学」「音楽」「幾何学」「天文学」が四学と言われていました。 音楽において初期の研究を成したとされるのが紀元前 580年ごろに生まれた有名なサモアの賢人とも言われたピュタゴラスでピュ
日本の音楽、というといわゆるヒットチャートをにぎわす邦楽と言われる音楽が世を席巻しているのが世の中でいう現代における日本の音楽の位置付けになるのは間違いないと思います。 また、こうしたプロの現場をのぞかせて頂いても、どれを売る、売れる、流行りは、今こうなっているからこうするといいという話が主であり、そこも現代の最先端の変化を知る事ができたりして面白い部分ではあるのだけど、New YorkやNew OrleansのJazzの現場の末端を体験してみてアメリカの伝統音楽としてのJ
江戸時代の日本の音楽というと主に三味線や浄瑠璃などで、雅楽や能はまだ官のものでしたがそれらが徐々に大衆芸能へ還元されて言った時代でした。 また、ヨーロッパではバッハやスカルラッティなどの音楽が隆盛の時期でした。 日本、西洋共に流れとしては宮中、宮殿で行われていた音楽はほぼ西洋、日本と同時期に官から民へという流れを辿っています。 ちなみに織田信長の時代には宣教師が来ており、すでにキリスト教で行われていたオルガン音楽などは聞かれていたそうです。 日本の音楽における特異性、という