【Overseas】 国際ホロコースト記憶同盟 と反ジェノサイド封殺
今日アップしたCaitlin's Newsletter 日本語版の記事、『帝国の無謀と狂気の現在』にIHRAが出てきたが、日本語での説明がウェブに見当たらなかったので、概略を書いておくことにした。
IHRAは、International Holocaust Remembrance Allianceの略で、そのまま日本語にすれば、「国際ホロコースト記憶同盟」になる。この組織は、ホロコーストに関する記憶を保存し、その歴史的教訓を未来に伝えることを目的とした国際的な団体ということだ。公式のホームページがあるので、詳しくはそこを読むのが良いと思う。
以下に、IHRAに関する主なポイントを簡単に説明します。
1. IHRAの概要
設立年: 1998年
目的: ホロコーストの記憶の保存、教育、研究を通じて、反ユダヤ主義、偏見、差別と闘う。
メンバー国: 30か国以上の加盟国があり、主に欧米諸国が中心。
2. IHRAによる反ユダヤ主義の定義
IHRAは、2016年に「反ユダヤ主義の作業定義(Working Definition of Antisemitism)」を採択した。この定義は、反ユダヤ主義を特定し対処するための指針として広く使われている。
定義の要点
反ユダヤ主義は、ユダヤ人に対する憎悪を表すものとされ、次のような行為が含まれる可能性がある。
ユダヤ人全体を特定の行動や政策と結びつけること。
ユダヤ人に対して特別な基準を求めること。
ユダヤ人国家(イスラエル)の存在そのものを否定すること。
この定義は、具体的な事例を挙げることで反ユダヤ主義をより理解しやすくする意図がある。
3. IHRAの活動
ホロコースト教育の推進。
各国政府や教育機関と連携して反ユダヤ主義への対策を支援。
歴史の正確な記録を確保するための研究促進。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?