聖地巡礼での佐賀交通網の課題

アニメ・ユーリ!!! On ICEやゾンビランドサガのヒットで、聖地巡りで佐賀県が注目されている。
とはいえこれらの聖地を回る場合は自動車必須である。
鉄道バスだけで回ろうとするといけない聖地も多い。
たとえば唐津の鏡山展望台はバスがなく自動車がないと徒歩かタクシーを使う必要がある。
徒歩がこれまた恐ろしく遠い。
嘉瀬川のバルーンさが駅界隈も通常の最寄り駅である鍋島駅からは恐ろしく遠く、自動車かレンタサイクルが必須だろう。
ドライブイン鳥も自動車があるとすぐ行ける反面鉄道バスでは行き来に時間を食う。

それ以外にも終バスが早すぎる(唐津の中心部で19時台など)など問題がある。

道路事情は相応に良い(朝晩に佐賀市界隈で渋滞が起こるのがやや厄介な程度)のだが、その反動でマイカー利用がメインになり鉄道バスが不便な結果となっている。
もとより佐賀県の鉄道は貨物輸送(炭鉱・陶磁器輸送)を意図して作られたものが多く、旅客は長崎本線が福岡以東と長崎佐世保の往来で優等列車が多いのを別にすると放置気味であった。
路線も単線で曲線のところが多く、いかにも戦間期までの貨物路線といった塩梅である。
道路も県内の高速道路建設が遅かったのか県内移動のバスは一般道のローカルバスというものが多く、唐津伊万里佐賀の相互移動でもあまり利便性は良くない。
レンタカー頼みの場合、ほぼ借りられない高校生以下のファンなどには敬遠されてしまう。
また酒類の販売がやりにくいというデメリットもある(以前私が飛騨市を訪問した際日本酒のイベントがあったがレンタカー移動なので飲めなかった)。
佐賀県全体が鉄道バスが浮揚なほどの人口過疎かというとそうではない。むしろ人口を考えると少なすぎたといっていい。

観光客誘致自体は成功しているのだから、鉄道バスの増便や新設も検討するべきではなかろうか。

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