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三途の川を渡るために

8月の末から抗がん剤を含む化学療法をスタートし、現在3週間目に入りました。今のところ大きな副作用もなく、問題なく生活はできています。

それでも小さな副作用は、家政婦のようにチラチラと私の周りをうろついています。家政婦なんて雇ったことないけど。内股にチラッと現れては筋肉痛を残し、口の中にチラッと現れては妙な口の渇きを残していくんです。家政婦じゃないね、これ。

一番はっきりと現れている副作用は、便秘と下痢です。便秘が2~3日続いたと思ったら、いきなり腸内スプラッシュマウンテン! 0か100。オール・オア・ナッシング。中間がないの。中間の棒状のアレが出ない。「○○くん、大好き!」と言った5秒後に「もう○○くんなんて嫌い!」とか言っちゃう、感情の起伏が激しい彼女を腹に抱えている状態。なんとか機嫌を取ろうにも取れない。機嫌取るなら、キレイな花とか買ってきたほうがいいかな? それとも好物のスイーツのほうがいい?

それでもマジで元気なんですよ。もともと比較的副作用が少なめと言われている抗がん剤(パクリタキセル)を使っているし、まだ投与開始から1ヶ月も経ってないんだから。本番はこれからってことです。

元気なので、毎日のジョギングとウォーキングも欠かしていません。抗がん剤治療中に運動をしたほうが副作用を軽減できるということなので、家の中でもマメに動くようにしています。

「治療中はそんなに動いちゃダメなんじゃないの?」とか言われるんですけど、「私、三途の川は泳いで渡りたいんで、体力作りが欠かせないんですよねー」と言い返せば、よっぽどの人じゃない限り黙ってくれます。

仕事もしています。もともとライターという引きこもり職業なこともあり、家でコツコツできるのがありがたいです。新しいジャンルにチャレンジしたりもしています。

なんとなくですが、心身ともに停滞するのが一番よくない気がしています。もちろん体調の悪いときには十分に休息をとるべきだけど、それ以外のときには、できることややりたいことを少しでもしておけば、体の機能をキープできるし、五感でいろんなことを感じられるし、心も頭も健康でいられるんじゃないかなーと。

とりあえず病気や治療だけに心を奪われることなく、体調優先でいろんなことをしようと思います。三途の川は泳いで渡りたいので。

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