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【詩】守るために戦う・7 of Wands

7という数は一神教の文化圏では
特別の意味を持つ数だ
7は他の数との結びつきを持たない
隔絶した存在だと考えられた

その意味で
モナドと似たような位置付けを
与えられることがある
つまり一つの単位ということだ

神秘の教えの中では
大宇宙にも小宇宙にも
7つ組の構造が無限に存在する
という世界観が展開されてゆく

霊性を表す3と
物質性を表す4とを
足した時に得られる数字であり
神秘性と向上するエネルギーを
あわせ持つ数となった

火のエレメントにあっては
目標に向かって邁進してきた主人公が
一段階進んだところに立ったと
見ることができるだろう

ワンドの7には
戦っている人物が描かれているが
この人物はまわりの人々よりも
一段階高いところに立っている
有意な立場にいて
その位置を守るために戦っているのだ

他の人が振りかざす
6本の棍棒は
山頂に立っている男性に
ダメージを与えることはできない

だが中心に立っている男は
一人で戦っているようだ
自身の力で
多くのことを処理しなければ
ならない立場なのかもしれない

彼は大切なものを守るために
今一人で立ち向かっている
ワンドの旅路では
途中からずっと
背景は晴れ渡った青空だ
その青には
志の高さがうかがえる

7という数が示唆するように
主人公は一つのサイクルを終え
一段高いところに突き抜けた
この戦いの主導権を握る彼には
追い風が吹いている

油断は禁物だ
彼はいずれさらなる高みに向かって
進んでゆくことになるが
ここではまだ攻防の真っ最中だ

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