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【詩】ひとときの安らぎ・4 of Wands

一つなるもの
二つなるもの
三つなるものに
名前があったように
四つなるものにも
名前がある

四つで一つのもの
四つ組テトラド
物質性へ向かう最初のもの
私たちの住む世界の
あらゆる基盤である
四元素の4

ピュタゴラス派は
テトラドを神聖なものとみなし
完全数を生成するとした
4という安定性の中に
現象世界の礎を見た

そこでワンドの4だ
火の要素と安定性が
交わったところには
ひとときの安らぎが生まれる
エネルギッシュに
理想に向かって進む旅路で
ふと見つけた安らげるオアシス

花や果物で飾られた
4本の棒の間には
城と主人公を迎え入れる
二人の人物が描かれている
片手を上げる赤い服の人と
両手を上げる青い服の人だ

相反する二つの
対をなすものを表す
この人物の掲げる花束は3つ
男性原理、活動性の1
女性原理、内向性の2
その融合による創造性3という
これまでの道のりを
全て内包しているようだ

4という数の完全性を表す数式
1+2+3+4=10
が見事に隠れている

希望と繁栄の黄色が
カード全体を覆っている
どんな猛者でも
ずっと気を張って
猛進し続けることはできない
次に進むため
英気を養うための休息が必要だ

安全でくつろげる場所
豊かで平和なオアシスで

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