【詩】郷愁・6 of Cups
6という数は
二つの3でできている
すなわち上向きの三角形と
下向きの三角形の
調和した状態を表している
また6という数には
育成するというニュアンスを
付与されることもあるようだ
水のエレメントを表す
カップの道行きの中で
6という数が出てくる時
それは幸福だった過去への
郷愁を漂わせるカードになる
それぞれのカップには
白い花が生けられている
白い百合とされる花は
純粋無垢のイメージに繋がる
全体的に黄色の街並みを背景に
二人の少女が向き合い
花の入ったカップを受け渡している
黄色は希望や祝福
ここに描かれた情景は
満ち足りた想いと共にある
懐かしく美しい記憶は
今も心を慰めてくれるのだろう
過去に受け取った
美しい愛情を心の糧に
私たちは自らも愛を注いでいく
もしもあなたの幼少期が
輝かしい記憶ではなく
トラウマに覆われていたのならば
その傷を癒し
自分自身を許していく時期に
差し掛かっているのかもしれない
私たちは過去の痛みを癒して
自分自身に愛と慈しみを
注ぐことができる
カードに描かれた少女のように
そのように見立てた時
カップを受け取る幼い少女は
傷ついたあなたのインナーチャイルドで
少し成長したあなたは
愛情のこもった白百合の杯を
より幼く傷ついている自分自身に
送ることができるだろう
これまでの旅で傷ついた主人公は
カップの6に描かれた
心を温める記憶によって修復され
また次のステージへと向かってゆく