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【詩】夏の日

沈黙がすべての言葉を奪い
舞い降りてくるとき

熱波にさらされた蝉たちの声は
おびただしい雨粒の襲来に似て
この世界の
(あるいは私の脳の)
間隙を埋め尽くさんばかりに
視界を覆った

外側にある喧騒と
内側にある静寂
いのちを燃やすものたちの叫びと
亡くなったものたちの透明な歌
じっとりと汗ばむ皮膚と
涼やかに波風ひとつたたぬ湖

すべてのコントラストが
あまりに際立っている夏の日

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